続いて、中級は同姓問題です。 　ジョッキー界には木幡3兄弟や鮫島兄弟、岩田親子など、同じ名字が多いことは冒頭で触れました。そのなかでも現在中央競馬の騎手のなかで最も多いのは、横山親子3名と横山琉人騎手も含め4人いる「横山姓」ですが、同じく最多タイの4人いるのが、○○騎手。ではその名字は何でしょうか？ 正解は…… 小林騎手、です。 　もし4人の小林騎手をスラスラ言えたなら、あなたは相当騎手に詳しい競馬ファンかもしれません。 　現在中央競馬には、小林凌大騎手・小林脩斗騎手・小林勝太騎手・小林美駒騎手の4人が所属しています。読み方は順に、りょうた、しゅうと、しょうた、みく、と読みます。 　小林凌大騎手は現在5年目、小林脩斗は現在4年目、そして小林勝太騎手と小林美駒騎手は今年のルーキー騎手です。いずれも関東所属ジョッキーなので同じレースに名前を連ねることも多く、覚えるまではなかなか大変です。 　小林騎手といえば、小林淳一騎手や小林徹弥騎手など、かつてまったく異なる4人がいた時代もありました。なお、小林淳一騎手の息子が小林凌大騎手ですが、現在の小林騎手4名は特に血縁関係はないようです。 　最後は意外と難しい、この2人の騎手のクイズです。果たしてなんて読むでしょうか？ 菅原明良騎手 菅原隆一騎手 　一見すると簡単なようですが、実は案外難しいのがこの2人です。 正解は…… 菅原明良＝すがわら　あきら 菅原隆一＝すがはら　りゅういち 　菅原明騎手は関東の若手のホープといえる存在で、今年も既に重賞3勝、カラテとのコンビが有名です。菅原隆騎手も同じ関東所属の中堅ジョッキーです。 　以上、今回は騎手の名前について取り上げてみました。私の知人が以前黛（まゆずみ）騎手のことを、「かおる」（薫？）と真顔で読んでいてひっくり返ったことがあるのですが、声援を届ける際は是非、正しい名前で呼べるようにしておきたいですね。 文／TARO競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』（オーパーツ・パブリッシング）が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』（ガイドワークス）、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』（扶桑社）が発売中。