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「お笑いは転職活動」元社会人芸人コンビ・シンクロニシティが語るフリー時代の苦労

会社員時代は「純粋な休みはなかった」

シンクロニシティ西野:確かにそうですね(笑)。 よしおか:まあ、でも仕事が嫌だったので、早く結果を出して会社員を辞めたい気持ちはずっとありました(笑)。 ――会社員とお笑いの両立は容易ではないですよね。 西野:とにかくスケジュールがきついんです。月~金で働いて土日にお笑いのことを考えていると純粋な休みがないです。それで、お笑いの結果が出なかったときは「じゃあ遊んでたほうがいいじゃん」と思った瞬間もありました。ライブも月に15本くらい出ていた時期もありましたが、スケジュール的にきつかったので、月1~2本に減らしていました。減らしても、それを断るやり取りのエネルギーやネタを考えたりする時間があったので、純粋な休みはなかったですね。 よしおか:2018年のM-1で準々決勝に進出したのですが、直前にライブをたくさん入れていたんです。そこで、準々決勝でやる予定のネタが結構ウケて、いけるかもって思ったんですが、予選当日はものすごくスベりました。それで、「いっぱいライブ出ても意味ないじゃん」って思ったのも、ライブを減らした理由です。

昨年は100本くらいネタを考えていた

シンクロニシティ――昨年、準決勝に行けた要因はそこにもあると。 西野:かもしれないです。あとは、月1本のライブという制約を決めたことによって、年明けからM-1に照準を定めたネタを意識するようになりました。ライブが多いと数をこなすために、M-1のためじゃないネタもやりますからね。それで、逆に気が引き締まったかもしれないです。100本くらいネタは考えているんですが、よりいい1本を磨く作業の時間ができました。 よしおか:100本もネタがあったんですか。初めて聞きました。 西野:いや、よしおかさんに見せられないような、ろくでもないやつです(笑)。
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「社会人お笑いの先駆者」としての活動
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清談社 ライター/編集 編集担当作→稲田豊史さん『こわされた夫婦』、生駒明さん『フーゾクの現代史』、諸富祥彦さん、島田友和さん、青木美帆さん『1on1コミュニケーション入門』、しみけんさん『モテる男39の法則』。X(旧Twitter):@numazawa_n

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