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「あいつ抱けると思う?」…恋愛から遠ざかっていた女性が『バチェラー』に参加して再起するまで

「選ぶ選ばれない」の世界の中にいるからこそ

今回の旅を通して得た経験は、芸術家としての作品にも影響を与えているようだ。 「『芸術家として、作品を手にとってもらえるか?』はつまり、『選ぶ選ばれない』の世界の中にいるということなんですよね。芸術って答えがないからこそ、否定はできないけど、じゃあなんで選ぶ選ばれるとなるかといえば、結局は、“好きか嫌いか”ということになってくると思うんです。でもそれを決めることは良い悪いではなく、当然のことで、その選択を自由にできないのであれば、人間である必要がないとすら私は思っているんです。 だからこそこういう自分が好きだけど、こういう自分はあんまり好きじゃないっていうのは、ちゃんと自分の中で選んできたつもりなんですけど、私のやってきたテクスチャーアートでは、キャンバス地が見えちゃいけないんじゃないかとか、必要以上にこうでなければいけないんじゃないかって思い込んでいた部分があったなとか、そういうことに今、改めて気づいたりしていて。 最初は好きでそれを始めたはずなのに、突き詰めすぎて、今度はそれをずっとやらないといけないんじゃないかという邪念に囚われすぎていたな、と」

メキシコで伸び伸びと生きる人たちを見て

バチェラー5に参加しなければ、自分自身が邪念を持っていたということにすら、きっと気づけていなかったかもしれない。番組内で、度々「ご縁」という言葉を用いて齋藤さんだが、人だけでなく、国とのご縁で得た気づきも、齋藤さんの芸術に大きな影響を与えたという。 「今回の『バチェラー・ジャパン』では、メキシコというオープンマインドな国で伸び伸びと生きる人たちを見て、そういう過剰なこだわりとか、邪念を削ぎ落とした作品を作りたいなと思い、最近は恐れずに余白の多い作品を作れるようになったんです。 色々な人と生活したことで自分やそれぞれの本質が際立ってきて、『そのものであることが美しいよな』という、俯瞰した視点が出てきたことも、自分の中では大きいです。大胆さと繊細さが合わさったような作品を作れるようになれたらいいね、と、日本画の先生に言われた事があったんですけど、性格的に0か100かなので、うまく形にできてなくて、それが自分の課題でもあったんです。 でも日本と違うメキシコの土地で、色々な価値観の人たちと尊重しあって同じ旅ができたことで、隣の芝生が青く見える状況じゃなくなったといいますか……。オンリーワンは好きだし、みんな目指すけど、でも人間だからどうしても人と比べちゃうし、その中で、相手もすごいけど、私もすごいって、寄り添い合う経験ができたことで、上手い落としどころが見つかった感じはします」 ===== 『バチェラー・ジャパン』シーズン5に参加した反響は凄まじく、「東京で個展をやってほしい」とか「ネットで買えるようにしてほしい」といった声も届いているという。 齋藤さんの自分の芯は持ちながらも、打算がない正直な姿勢は、良い意味で視聴者の緊張を緩和し、応援したいと思わせる不思議な魅力にも繋がっていたのだろう。 「(メンバーの中で)あいつ会いたくないっていうのが、本当に全くないんで、早くみんなに会いたいです」と屈託なく笑う齋藤さんの、これから楽しみだ。 <取材・文/SALLiA (C)2023 Warner Bros. International Television Production Limited>
歌手・音楽家・仏像オタクニスト・ライター。「イデア」でUSEN1位を獲得。初著『生きるのが苦しいなら』(キラジェンヌ株式)は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。日刊ゲンダイ、日刊SPA!などで執筆も行い、自身もタレントとして幅広く活動している
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『バチェラー・ジャパン』シーズン5 配信開始日:2023年8月3日(木) 22時より独占配信中 番組URL 予告編URL ※配信内容・スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。 話数:本編10話
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