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過酷なトレーニングで吐血、猛烈なバッシング…新世代の大食い王が“それでも食べ続ける”理由

1.2キロの牛丼を“余裕で完食”した

カワザイル

フードファイターとしての活動を始めたてのころ

――大食いは幼少期からですか? カワザイル:いえ、僕が大食いを始めたのは23歳の時です。それまでは、ちょっとよく食べる子ぐらいの感じだったんですよ。他の子より一杯おかわりが多いくらいの。 ――23歳の時に何があったんですか? カワザイル:友達とすき家に行って、ノリで約1.2キロの「キング牛丼」に挑戦したら、僕だけ完食できたんです。 ――苦しみながらの完食だったんですか? カワザイル:いえ、わりと余裕で完食しましたね。友達はみんなギブアップだったので「すげーな!」ってなったんです。それで、その年の『元祖!大食い王決定戦』(テレビ東京系2015年9月放送)に応募しました。

「10キロ食べて胃袋を膨らませる」過酷なトレーニング

――大食いキャリアはほぼゼロでの初挑戦だったんですね。 カワザイル:子供の頃から大食いファンで、大食い番組を見るのが大好きだったので、思い出づくりのような感じで応募しました。だから、勝敗は一切気にせず出場したんですが、準優勝できたんです。そこで、フードファイターとして生きていこうと決断しました。 ――その大会で食べた記録を教えてください。 カワザイル:お茶漬けを6.9キロくらい食べました。 ――キング牛丼と同じ年なのに、大きな飛躍ですね。大食いは鍛えられるものなんですか? カワザイル:「鍛えられる」と思っています。僕の場合、食材を大量に使った(コストをかけた)トレーニングはできないので、最近は2~3キロ食べて、他を水分で膨らませるトレーニングをやっています。 ――水などを流し込むんですね。食べ物と合わせて5~6キロになるようなイメージですか? カワザイル:いえ、合計で10キロくらいはいきますね。水だけでバケツ1杯に近いくらいは入れていきます。イメージは胃袋がゴム風船で、それを伸ばしきるような感じです。
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食道に亀裂が入り、吐血…
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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