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沖縄で聞いた“基地賛成派”の主張。「私が石垣島に自衛隊駐屯地を誘致した張本人です」

八重山防衛協会のスポークスマン

 次に話を聞いたのは、基地について詳しい八重山防衛協会で事務局長をつとめる山森陽平さん(46)である。 ――台湾有事が起こった場合に、日本の国内で影響を受ける場所っていうのは? 山森:最前線になる国境離島の八重山。先島地域です。実際にチャイナ側からミサイルが打ち込まれてきたら防ぎようがない。アイアンドームみたいなものもないし、おそらく、石垣の駐屯地の中にあるミサイルにも限りがあるでしょう。 ――自衛隊基地があるから狙われるというのはホントですか? 山森:有事が起きたとき、自衛隊が優先することは、攻撃の能力の解除、上陸しようとするならば、それの解決。敵を排除することが主になる。余裕があったり、もしくは島が広ければ別部隊が来て、住民の誘導を行うことができますが、石垣島のような小さな島ではそれも限度があると思います。小さな島では、軍民混在は避けて通れないと思うんですよ。そうなったら、駐屯地があるから狙われるとなると、そこは民間が近いですからね。  それは守らないということになって結局退去するとしても、そこでまた住民生活できるような、寸分であってもわたせないっていうことに関しては守るっていうところですね。 ――先の戦争は? 山森:沖縄戦においては、現実的に軍民混在してしまって標的になってしまったというのは否めないと思います。ただ、それはやっぱり沖縄という地域が狭いからということにつきます。あのとき、県民をちゃんと守るという意識のもとで死闘されたことは間違いない。

八重山から自衛隊がいなくなったらどうなる?

――自衛隊に対して悪いイメージでしか語らない人が沖縄には多い気がします。 山森:当時子供だったり小さかったりした人とか。悲惨な目に遭われた方が居るというのは百も承知です。けれど、それでもなお、一人の市民として、一県民として、次の代に島を残すために、できることはありとあらゆることをするというのを僕は考えています。反対の方々の意見は重々承知していますが、私は私の信ずることをやるというね。
石垣駐屯地に程近い山間地に張られた、感謝を伝える横断幕

石垣駐屯地に程近い山間地に張られた、感謝を伝える横断幕

――逆にここが空白になったら、今の中国だったら、やってきて、あちこち基地を作るのでは? 山森:やりかねないと思いますよね。南シナ海では証明されてますから。なので、その可能性は遠のいたかっていうと、それは誰にもわからないというのが正直なところです。ただ、そういった世論的にはちょっと小康状態になったなとは思ってます。
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なぜミサイルと基地が必要なのか
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