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沖縄で聞いた“基地賛成派”の主張。「私が石垣島に自衛隊駐屯地を誘致した張本人です」

中国軍に上陸されたら島民を守れない

――基地について語らない人が多い気がします。 山森:みんな言いづらいんだと思いますよ。すごく言いづらそうにしてる。そういった話はむしろはばかられるみたいな。ここでは言えないけどみたいな。その点、石垣はまだ言いやすいですよ。私も身内にその革新の支持層が居ますけど、さすがに親戚なんかいる法事の時なんかにそういったことは絶対言いませんけど。ただ、僕はちょっとそういう活動することに関して、うちの家族とかもやめてとか言わないし、付き合いがあるから言わない。お前の考えてるとおりにやれと。 ――先島にあるミサイルはなぜ必要なんですか? 守れないと言う難しい話しは先ほどききましたけど。島が狭いから混在してしまうとか。 山森:実際、戦闘になると守れないと思いますよ。要は上陸されて戦闘ってなると。あくまで近接してくる敵の排除。例えば上陸しようとする敵。先にミサイル攻撃が全くない状態で上陸してこようとする敵を200キロ以内の近海で排除するっていうのはできると思いますね。ミサイルなんかでも先に無力化するとかそういった話になってくると、逆に民間でもいいのに、今のウクライナを見ればわかる通り。国際社会の非難を覚悟でやってくるのか。という意味では、そういう無茶をやってくる分に関しては、守れないと思いますよ。  ただ、そういう通常の、通常戦として、条約を遵守するようなような戦争の仕方だと、守れると思います。でもあるとないとでは、安心感は全く違います。例えば1週間後に戦闘が迫っているというときに、自衛隊がいるといないとでは、オペレーションが全然違う。それはもう間違いない。
石垣島の中心地に程近い南ぬ浜町という埋め立て地に設置されたPAC3(地対 空誘導弾)

石垣島の中心地に程近い南ぬ浜町という埋め立て地に設置されたPAC3(地対 空誘導弾)

基地反対派は軍隊を否定したいだけ

――僕もその一助になればいいなとは思ってます。なんか実際、でも全く基地がなかった場合、これも仮定の話なっちゃうんですけど、その方が安全っていうことはないですよね。 山森:基地がなかったらミサイルとか飛んでこないだけで、強制的に上陸されると思いますよ。かつての潜水艦の領海侵犯事件のときに、もしあそこに悪意がある部隊が乗っていて150人ぐらいパパパッと上陸してささっとやられたらと考えたら、それを停める手段がない。だからそういう接近を許さないっていうこと。だけど実際に言ってしまえば、ミサイルを撃たれたら終わりじゃないかと言いますけど、もし首都東京に核ミサイルが10発飛んできたら日本は降伏です。それと一緒です。 ――それが実際に備えがあることによって、向こうも打つのをためらうと。 山森:それが抑止力の考えです。 ――抑止力という考え自体、信用してない人が多い気がします。 山森:結局、軍隊というものを否定するために抑止力も否定してるじゃないですか。僕にはそういうふうにしか見えない。 ===================  いかがだっただろうか。お二人の話からは、抑止力を適切に用いることで、中国からこの国を守らねばという、強い気持ちが伝わってきたのではないだろうか。  市街地に住む人たちや、専門家である二人の話を読めば、島の中ではだいたいの人が基地開設に賛成していると思うかもしれない。しかし、基地の存在に真っ向から反対している人たちも中にはいる。次回はそうした意見を紹介してみたい。 【前回の記事を読む】⇒中国を抑止?自衛隊駐屯地ができた石垣島で、島民の賛否を聞いた <取材・文・撮影/西牟田靖>
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