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週末ドライバーが「あおり運転」に困惑。無視して走り続けた結果、“怖い人”が出てきて…

強面の男が運転席から降りてきて…

追い越しや横入りなどのあおり運転 田中さんは、後方から来た車が追い越しをしようとしている場合、前を走っている車は減速してあげる(※追い越しをしやすくしてあげる)という暗黙のルールを知らなかった。 「後ろからきた車を気にせずに運転していました。そのうちに並行して走ってきたのですが、対向車とぶつかりそうになったんです。すると、僕の車を追い抜こうとしていた運転手が怒って、僕の車を追いかけてきたんです。あおってきているのがわかりました」    事態を飲み込めなかった田中さん。どうすればいいのかわからず、そのまま無視して走行を続けた。すると、後方の車は田中さんの車を追い抜き、幅寄せをしてきた。そのため、田中さんは強引に停車させられた。 「あおり運転をしてきた車から、強面のスーツ姿の男性が出てきたんです。ものすごい剣幕で『危ないじゃないか!』と怒られたのですが、僕は『免許を取り立てでわからなかった』と言って、なんとかその場は収まったのですが……」

会社に脅しの電話

 後日、車に書いてあった社名を相手が覚えていたために、会社まで電話が掛かってきたという。運転初心者だった田中さんにとっては、まさに青天の霹靂ともいえる出来事だ。どのように対処したのだろうか。 「“脅しの電話”が掛かってきたのを知った親戚の叔父が『俺のほうがやつらより強いから心配するな』って言ってきたんです。僕は怖くてビビっていたのですが、父に聞いたら叔父はかなりやんちゃだったらしくて…」  叔父の対処がよかったのか、大事にならずに済んだ。しかしながら田中さんは、自分用の車は持たないでおこうと思ったそうだ。  今回の件は、相手の主張としては、むしろ“こちらの運転が悪い(危ない)”ということなのだろうが、だからと言って、後ろから煽ったり、強引に幅寄せしてもいいわけでない。  どちらにも言い分はあるのだろうが、あおり運転などをされた時に自分の身を守るためには、ドライブレコーダーを取り付けたり、すぐに警察に連絡するなどしたい。 <取材・文/池守りぜね>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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