仕事

営業マンなのに「毎日100km」運転するだけの日々。交渉にも参加させてくれない上司が放った“最悪な一言”

経験が浅い社員でも仕事ができるように設計

 営業会社で言えば、私がかつて勤務したリクルートコスモスやリクルートを思い起こします。この2つの会社は確かに営業に力を入れており、営業会社と呼ぶ人もいます。  ただし、漠然と仕事を与え、契約を取るようにさせているわけではないのです。各部署やそれぞれの担当者の仕事を極めてシンプルに設計してあるのです。新卒者でもすぐにできるように、作業がいわば平準化、標準化、規格化、マニュアル化されています。それが、徹底しているのです。ですから、ある意味で新卒採用にマッチした状態になっているとも言えます。  この一連の仕組みを正確に心得ていない人は、感覚的にリクルートの営業を捉え、懸命にがんばればリクルートの営業担当者のようになれる、と思っているのかもしれません。事例の会社は、経験が浅い社員でも、そこそこのレベルの仕事ができるように設計しているのでしょうか。私は、疑問を感じます。

自分の頭や胆力で判断できるように…

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※画像はイメージです

 この男性はコンサルタントに憧れているようですが、まずは営業、総務、経理、人事などに関わり、事業に携わることをお勧めします。場数や経験を重ねて、ある程度の年齢に達したら、コンサルタントをしたほうが賢明です。  たとえば、事業に関わる経験に乏しい人が「MBAホルダーのコンサルタント」と名乗っても、企業の経営者層には説得力がないはずです。こういうコンサルタントが、適切な経営判断ができるとは思えない。  経営者の中には、コンサルタントの説明を参考にする人もいるかもしれませんが、リスクを背負う以上、コンサルタントの言うままに経営判断はしないでしょう。自分の頭や胆力で判断するものです。だからこそ、男性には営業、総務、経理、人事などをして、事業に携わることの尊さを伝えたいです。 <取材・文/吉田典史> 【川口雅裕】 1988年、リクルートコスモス(現 コスモスイニシア)に入社。人事部門で、組織人事、制度設計、労務管理、新卒や中途の採用、社員教育研修に携わる。2001年からは経営企画室で広報やIRを担当。03年に退職後、人事コンサルタントとして独立し、多数の企業の組織人事コンサルティングを行う。現在は、NPO法人「老いの工学研究所」理事長。著書に『年寄りは集まって住め~幸福長寿の新・方程式』(幻冬舎)など
―[モンスター上司]―
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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