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「障害者手帳を持つ人を“囲って”安く仕入れる」#お薬もぐもぐ で広まる薬の闇売買。メルカリで“ダミー出品”も

「薬を出しすぎる」という病院側の問題

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写真はイメージです

こうした処方薬の個人売買は言語道断の違法行為だが、「薬を出しすぎる」という病院側の問題も影響している。精神科医の益田裕介氏が話す。 「現在は院外処方なので昔ほど薬を出しても病院が儲かるわけではないです。しかし、患者に言われるまま薬を出せば診察時間が短くなり、“回転率”を高めて利益を上げることができる。儲け至上主義の病院やクリニックほどこのやり方に染まっていて、ヘタをすれば診療時間を数秒で済ませるところさえあります」

正しく使えば便利な薬だが…

不必要な薬を求める人にとっては、こうした医療機関ほど“いい病院”とされている。 「不必要な薬を求める人の場合、診察時の受け答えに“妙なテンプレ感”があるので、医師からすれば『何か怪しいな』と感じます。それで『一度に出せる薬は2週間分だけです』などと言うと、グーグルのクチコミに悪評を書き込む人もいたりするのです」 正しく使えば便利な薬だが、一歩間違えば恐ろしい欲望を加速させてしまうのだ。 【精神科医 益田裕介氏】 早稲田メンタルクリニック院長。近著に『【心の病】はこうして治る まんがルポ 精神科に行ってみた!』 取材・文/週刊SPA!編集部
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