運転免許証更新時講習のオンライン化で分かれる“明暗”、「違反運転者」はまるで罰ゲーム
天国と地獄
このオンライン講習が全国的な制度になったとしても、違反運転者の2時間講習に近代文明の恩恵が与えられる可能性は少ないだろう。
もちろんこれは、我々個人が常に心がけているべき事柄である。一般運転者と違反運転者の境目は「5年以内に3点以下の軽微な違反を1回行っているか、それ以上行っているか」。最もやってしまいがちな一時停止違反を5年の間に1回であればオンライン、2回以上は実地の2時間講習。これを認識するようになれば、一時停止を面倒くさがるということはなくなるだろう。
が、ここで誤解のないように断っておかなければならないのは、オンライン講習を済ませたあとは新しい運転免許証を入手するために免許センターに行かなければならないという点だ。
ただ、このあたりも「マイナンバーカードと運転免許証との一体化」という構想の実現で大きく変化するだろう。マイナンバーカードのICチップに運転免許証のデータが紐付けされるということだが、これが実現すると「免許センターに行って新しい運転免許証を受け取る」という行動自体が不要になる。徹頭徹尾自宅にいながら更新手続きを完結できる、という環境がやがて整備されていくはずだ。
しかし繰り返すが、違反運転者に対して「完全オンライン」の門戸が開かれることはまず考えられない。さらにオンライン組と実地組との間に更新手数料の差が発生すれば(実地組の手数料がより高額に設定されたら)、違反運転者に対して待ち受けるプログラムは「罰ゲーム」を通り越して「懲罰」にすら感じられるかもしれない。
<文/澤田真一>
【参考】
オンライン更新時講習モデル事業に関するよくある質問集-千葉県警察
オンライン更新時講習(優良運転者及び一般運転者)モデル事業の拡大実施について-北海道警察
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』
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