更新日:2023年12月06日 16:11
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ユニクロ&GU「冬の最新アウター」服のプロも愛用しているベスト5

★高級ブランドを思わせるディテール

GU コージーメルトンジップアップブルゾン 4990円
コージーメルトンジップアップブルゾン

コージーメルトンジップアップブルゾン

 続いてGUから。ポリエステルメルトンを使ったショートコート。ウールライクな素材を使っており、見た目は完全にそれ。高級ブランドを思わせる襟の大きさなどトレンドをよく勉強しているGUらしいアイテムです。  分厚い素材感になっており少々重みがあるもの、その分しっかりと風も止めてくれるので、見た目のコンパクトさに反して案外暖かい。ただし、着丈は短いので少し足元が寒いところ。車移動の人におすすめかな。  見た目はウールですが、実際はポリエステル。ウールと違うのでケアも特に心配なくガツガツ使える丈夫さは嬉しい。ベージュカラーだけミックス糸になっており、ツイードのような表情になっています。  クラシックな雰囲気があるので、デニムなどで合わせても何処か品を感じさせてくれる。スラックスで合わせてもキメすぎにならないし、デニムで合わせても崩し過ぎにならない。

「裏地がついているほうが高い」は誤解

コージーメルトンジップアップブルゾン ちなみにこちらは裏地がついています。まったく余談ですが「裏地がついているほうが高い」と思ってる人が多いですが、実はまったく逆で裏地をつけたほうが安いことも多いです。というのもGUくらいの価格帯だと縫製始末が雑にならざるを得ない。  しかし、裏地をつけない一重のコートの場合は裏の縫製や始末が丸見えになるため、しっかりと縫わなければ製品として成り立たない。そこで格安のコートなどは裏地をつけて裏側の縫製を丸ごと隠すほうが縫製レベルをあげるよりも安く済むのです。  たとえば、MAX MARAでもDiorでもウールリバーなど一重で作られている裏地なしコートは、裏側までばっちり綺麗に整えられておりその分の工賃がなかなかバカにならない。実際裏地がない方が動きが綺麗でドレープも出やすいので高級ブランドではロングコートは裏地なしのものもかなり多いもの。 「裏をつけない」ということは「縫製を綺麗にしなければいけない」という意味であり、その分コストがかかることも多いのですね。なので、「この価格で裏地がついている!」と表現する人は服についてあまり知らない方が多いです。服作りの現場では主にコートやジャケットは裏地が付いている方が安く上がることも多いのです。
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フリースジャケットとは思えない防寒性
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