「ウンチは掃除できない!」怒れる新入社員が、社内に一斉送信した“トンデモLINE画像”――2023年大反響トップ7
2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にランキングを発表。すぐ辞めるのは本人か会社のどちらが悪いのか…「新入社員」部門、第4位はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年5月24日 記事は取材時の状況)
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多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、業務内容や職場環境など、人により理由はさまざまだが、せっかく就職したにもかかわらず、すぐに退職してしまう人もいる。
スマホの画面にウンチのアップが映し出される。その画像は、新入社員の同期生からの問題提起だった。この時、あなたはどうするかー。今回は実際に起きた事例をもとに、職場で起きた問題への対処法について考えたい。
本記事の前半で具体的な事例を、後半で人事の専門家の解決策を掲載する。事例は筆者が取材し、特定できないように加工したものであることをあらかじめ断っておきたい。
清掃会社(500人)に新卒として入社した男性(仮名・田上俊行、23歳)は、4月の研修で精神的に滅入ってしまった。会社が受注する清掃の仕事は、年間数百件。大半は役所や公的機関、ビル、マンション、ホール、スポーツジム、サウナの清掃だ。
1か月間の研修では、そのうちの10件ほどを新入社員12人で対応した。人事部員や先輩社員のマンツーマン指導のもと、掃除をするのだが、しかし、あるサウナには、排水溝付近にごってりしたウンチがあった。
田上は、耐えられなかった。怒りと不満をこらえきれないためにスマホで撮影し、同期生12人全員と人事部員、12人の配属部署の上司を含めて計25人程が参加するLINEのグループに流した。「僕は、こんなウンチを掃除しているんですよ。サウナにウンチがあるなんて衛生上、問題!」。
誰も反応しない。田上はまた書いて、「ウンチ、ウンチ……」と食い下がった。人事部員は翌日、口頭で注意をした。田上は言い返す。
「仕事を請け負っていても、ウンチを排水溝付近ですることにこそ問題がある、とサウナの運営会社に言うべきです!」
あまりの正論に、人事部員は何も答えられない。田上は、しだいに浮いた存在になる。1か月の研修を終え、配属されたビルで1週間勤務した後、辞めた。人事部員にこう言い放った。「あんなウンチを掃除はできませんよ」……男性の送別会はなかった。
事例:清掃会社の新入社員がすぐ辞めたワケ
「掃除はできません」サウナに汚物が
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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