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市場流通がはじまったロレックスの「新型デイトナ」。6モデルの“初値”を一斉調査

すべてのモデルがプレミアム価格

新型デイトナの初値を素材ごとに見てみましたが、その多くが旧型相場を100万円以上上回っているという状態であります。また、コンビ含め、いずれのモデルも、定価を大幅に上回るプレミアム価格となっています。 また、ステンレスについては、前作白文字盤の初値が約194万円だったわけですが、今回は、同じ白文字盤がなんと約547万円といった状態。ステンレスのデイトナが定価を大きく上回るというのは、この30年間続いている現象ですが、初値が500万円台というのは前代未聞だといえます。 もっとも、前作である116500LNが2016年に登場した際、白文字盤の約194万円という初値に対しても「出たばかりだから割高」という印象があり、その価格であれば“誰でもワンクリックで購入可能”だったにも関わらず、すぐに売れてしまうという様子はありませんでした。しかし今、そんな前作の116500LN白文字盤は約441万円~といった相場。2023年現在の感覚で、2016年冬時点の相場を見ると「安い」と感じるわけです。

相場が変化するのがデイトナの歴史

また、2000年に前々作の116520が登場した際の初値は、黒文字盤が約155万円といった水準。その際も「ものすごく高い」といった感覚がありましたが、結局それも、現在では約303万円~といった相場。2000年に買ったとしても20年後には値上がりしていることになります。ただ、116520の場合、初値水準を超えたのが2018年9月だったため、「初値超えに至るまでには約18年を要した」ことになります。 いずれにしても、デイトナの相場は変化してきた歴史があるわけです。 今回の126500LNの初値は、今見ると「異常に高い」と思われるかもしれません。しかし、将来的には「現在の数値が違う捉え方になる」という可能性もあるのが面白いところだといえるでしょう。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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