2頭目はミスタージーティーです。本馬は現在2戦1勝。暮れのホープフルSではキャリア1戦の身で果敢に挑み5着。もっとも、敗れたとはいえその内容はまさに負けて強しといえるものでした。 　スタートは大外枠。そこから上手く坂井瑠星騎手が馬群へと導いたのですが、直線は行くところ行くところ前が塞がってしまう不利な展開に。最後は猛然と伸びたものの、完全に脚を余した一戦でした。 　管理する矢作調教師はレース後に、「完全に騎乗ミス。勝ちまであった。ひどい競馬です」と、かなり厳しい言葉を残していますが、それも期待の裏返し。 「将来性はすごいものがあるし、かなり能力は高いです。これからも追いかけていただきたいです」 　とも語っており、国内のみならず世界を股に掛ける活躍をしている調教師のお墨付きともあれば、期待せずにはいられません。レースぶりを見ても距離への不安はなく、順調に行けば日本ダービーでその末脚が炸裂するかもしれません。 　3頭目はブエナオンダ。現在新馬戦を制し1戦1勝という戦績です。本馬の馬主は金子真人HD。金子オーナーといえば、平成の名馬で種牡馬としても活躍したディープインパクト＆キングカメハメハ、さらにはマカヒキ、ワグネリアンで日本ダービーを通算4勝という偉業を成し遂げています。 　ブエナオンダは、父の父にキングカメハメハ、母の父にディープインパクトを持つ血統で、金子オーナーの過去の名馬に名を連ねるだけの素質を秘めた一頭です。川田騎手が騎乗した新馬戦では、多少のズブさを見せつつも直線加速すると一気に後続を4馬身突き放し完勝。スケールのある走りは、奥の深さを感じさせるモノでした。現状はまだ1勝馬なので賞金加算が必須になりますが、順調に行けばクラシック路線に乗ってくるでしょう。