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「定価の2倍で転売されていて…」“もう二度と他人にはチョコをあげない”と心に誓ったバレンタインの悲劇

幼なじみにチョコをあげたら…

チョコ 本宮みうさん(27歳・仮名)もチョコが大好きでバレンタインが1年でいちばんテンションがあがるという。彼女も美月さん同様、自分のためにチョコを買っている。 「食べ比べをして自己満のレビューをしてます。毎年、自分の中でランキングを作るのが楽しいんです」  そんな彼女のチョコに対する想いをよく知る幼なじみが「色々食べれていいなぁ」と、みうさんのSNSにコメントをしてきた。 「すごく仕事が忙しい子で買いには行けないだろうと思ったので、いくつか代わりに購入してあげたんです。普段は絶対そんなことしませんけど」  幼なじみは「せめて交通費だけでも出す」と言ってくれたそうだが「私のついでだからいいよ」ともらわなかったという(※筆者なら絶対にもらっていただろう……)。

もう二度と他人にはチョコをあげない

「その後、私が特に気に入って“もうひとつ買えばよかったなぁ”と後悔していたチョコがあって、定価より少し高いくらいなら買いたいなってフリマアプリで検索したら、1つだけ残っていたんです」  だが、値段はなんと定価の2倍。「さすがにやりすぎでしょう」とその出品者のアカウントを確認してみると、みうさんが代理購入したチョコがすべて載っていた。偶然にしては商品が被りすぎてる、とよくよくアカウントを見てみると……。 「完全に幼なじみのアカウントでした。アカウント名は彼女が飼っているペットの名前だし、ほかに出品してるものも彼女の推しのアイドルグッズばかり。確認するまでもありませんでした」  バレンタイン当日までに幼なじみのアカウントをチェックしていたそうだが、最終的にみうさんから定価で買ったチョコのほとんどが定価の2倍で転売されていた。 「1万円近く儲かっていましたね。私が知ってることにも気がついてないので『どれも美味しかった、ありがとう!』という寝ぼけたLINEがきていました(怒)。せめて交通費や手数料だけでも取っておけば良かった」  先日幼なじみから「今年もお願いできない?」と頼まれたようだが、きっぱり断ったという。みうさんは、大好きなバレンタインがこの事件のおかげで少し嫌いになってしまったようで、「もう二度と他人にはチョコをあげない」「バレンタインは自分だけで楽しむ」と強く心に誓ったようだ。 <取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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