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日本人選手の通訳は「パシリ」。大谷と水原氏の関係、ギャンブル依存症につきまとう「嘘」

「家族以上」の存在

 水原氏は以前、アメリカのスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の取材に対し、大谷と過ごす時間は自分の妻と過ごす時間よりも長く、大谷と離れているのは彼がマウンドやバッターボックスにいるときだけ、と語っていた。まさに「家族以上」の存在であり、これではお互いのプライバシーなどあってないようなものだ。  家庭内では銀行口座を共有したり、生活費を共にすることが一般的であることを考えれば、「家族以上」の関係だった大谷と水原氏の間で同じようなことが起きていたとしても不思議ではない。大谷がパブリックイメージの通り「お金に無頓着な人」なら、なおさらだろう。  もし水原氏を単なる「通訳」として捉えたら、確かに「通訳が一体、どうやって何百万ドルという大金を選手の口座から持ち出せるんだ?」という疑問が生まれるが、水原氏を大谷の「家族(以上)」と見なしたら話が変わってくる。夫の稼いだお金がそのまま妻のお金になるように、大谷の稼いだお金が水原氏のお金にもなっていたのかもしれない。  もちろん、仮に大谷がお金の管理を水原氏に丸投げしていたとしても、日本円にして6億円を超える大金に第三者が果たしてアクセスできるのか、というテクニカルな疑問は残る。その点はアメリカのメディアも不可解に思っているようだが、今後さらに情報が出てくるだろう。

身近なギャンブル依存症の知人

 あれほど「イイ人」に見えた水原氏が、大谷をはじめとする身近な人たちに対して何度も「嘘」を重ねて、やがて破滅した。多くの人が「信じられない」と思ったかもしれないが、個人的には「まあ、そういうこともあるだろうな」と、意外にもすんなり納得できた。  というのも、僕の身近にも、ギャンブル依存症を患っている知人がいるからだ。しかも彼は、水原氏と極めて近しい仕事をしていた。  その知人は誰に対しても人当たりの良い「イイ人」で、仕事の実績や社会的ステータスもあり、僕も随分とお世話になってきた。しかし彼は、ギャンブルの誘惑を前にすると、家族や友人、仕事仲間などありとあらゆる人に嘘とデタラメを並べ立て、やがて都合が悪くなると音信不通になってしまう……ということを繰り返す困った人だった。  僕自身、彼に嘘をつかれて、自分が稼いだお金を(大した金額ではなかったが)使い込まれたことがある。僕は彼を完全に信頼していて、まさかそんなことになるなんて思ってもいなかった。  自分の過ちを正直に告白し、使い込んだお金も後日返済してくれた彼とは、その後も友人として付き合っている。いや、付き合っていた、と過去形にするべきか。約半年前から彼は音信不通になっており、メールもLINEも返ってこない。彼と付き合いのある共通の知人たちも「〇〇さんと連絡が取れない」と嘆いている。
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ギャンブル依存症を患っている人は「人を騙すのが天才的に上手い」
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(うちの むねはる)ライター/1986年生まれ、東京都出身。国際基督教大学教養学部を卒業後、コンサルティング会社勤務を経て、フリーランスライターとして活動。「日刊SPA!」『月刊スラッガー』「MLB.JP(メジャーリーグ公式サイト日本語版)」など各種媒体に、MLBの取材記事などを寄稿。その後、「スポーティングニュース」日本語版の副編集長、時事通信社マレーシア支局の経済記者などを経て、現在はニールセン・スポーツ・ジャパンにてスポーツ・スポンサーシップの調査や効果測定に携わる、ライターと会社員の「二刀流」。著書『大谷翔平の社会学』(扶桑社新書)

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