更新日:2024年04月18日 20:10
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「ウンチは掃除できない!」怒れる新入社員が、社内に一斉送信した“トンデモLINE画像”――大人気記事・驚きの新入社員トップ10

男性が浮いた存在になった理由

 そもそもなぜ、男性が浮いた存在となったのか。大津さんも「そこが気になります」と語る。 「浮いた存在となった理由には、少なくとも2つあるかと思います。1つは、LINEに画像をいきなり流すなど、やり方に問題があったから。もうひとつは、客先や自社にとって不都合なことを上司や同僚に共有しようとしたから。  仮に後者であるならば、本来、今回のような問題は早急に上司に報告をすべきですから、男性が浮いた存在になるのは好ましくないと思います。浮いた存在にしてしまったのでは、ほかの社員たちが報告をしなくなる可能性があります。会社としては、社員が報告をしやすい雰囲気をつくることが大切なのです」 =====  男性の行動には採用のあり方や研修、社内ルール、上司や人事部員の考え方、指導や育成、チームビルディング、発注と受注の関係などの問題が凝縮している。ウンチの画像をシェアするという行動の背景に目を向けると、男性は優れた資質を持っていたのかもしれない。  社員が辞めた後、残った社員たちがその社員の言動をあげつらったり、否定したりすることで自らの立ち場や考えを正当化しようとする場合がある。だが、男性は本当に変人だったのだろうか。読者諸氏は、どのように思うだろう。 <取材・文/吉田典史> 【大津章敬(おおつあきのり)】 1994年から社会保険労務士として中小企業から大企業まで幅広く、人事労務のコンサルティングに関わる。専門は、企業の人事制度整備・ワークルール策定など人事労務環境整備。全国での講演や執筆を積極的に行い、著書に『中小企業の「人事評価・賃金制度」つくり方・見直し方(日本実業出版社)』など。全国社会保険労務士会連合会 常任理事。
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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