更新日:2024年04月27日 14:57
スポーツ

これは職業病?元ガールズケイリン女王が「ママチャリに乗って気になること」

サドルの“どこに座るのか”も意識してしまう…

高木真備さん

現役時代の高木真備さん

 自転車に乗っているときの“元競輪選手あるある”は他にもあるようで、ママチャリであっても細かい競輪のテクニックを思い出してしまうタイミングは多いようだ。 「現役時代は、サドルの前に乗るか後ろに乗るかを意識して走っていました。まくりを狙って加速するタイミングなどは前に乗ります。そうすると大きな力は出せますが、前に乗ったままだとスピードの維持はできないので、加速した後はサドルの後ろに座り直すんです。そうすると引き足が使いやすくなって、上げたスピードを維持することができます。 そのクセが残ってしまっているようで……。ママチャリでも坂を登るときは前に入るし、平坦な道になったら後ろに座り直したりしています。ママチャリ乗りながら、サドルのどこに座るのか考える人なんていないですよね(笑)」

競輪選手がよく見る“悪夢”

 最後に“競輪選手あるある”として、現役時代から「よく見ていた夢」についての話を聞いてみた。高木さんは「レース前などの“ピンチの時の夢”をよくみていました」と話す。 「現役のときは、いろいろな競輪の夢をみました。自分だけスタートできないとか、自分だけユニフォームがないとか……。間に合わない系の夢が多かったですね。グランプリでなかなか勝てない時期に、1回だけグランプリ優勝するというポジティブな夢を見たこともありますが、基本的にはピンチの夢ばかりでした。間違えて宿舎にスマホを持ち込んだ夢をみたときなんかも、『どうやって宿舎から外に投げ捨てようか……』と、夢の中でめちゃめちゃ考えましたね(笑)」  選手がみる悪夢にまつわる話は、現役選手の“あるある話”のようだ。職業病も含め、こういった選手の人間味が垣間見えるエピソードを知ることで、より一層競輪を楽しめるだろう。 取材・文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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