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4リットル1867円…「ビッグボトルの激安焼酎」の味は?トップバリュ、大五郎、宝焼酎を“ロックで飲み比べた”結果

宝酒造「宝焼酎」

 ラストは「宝酒造 宝焼酎 2リットル1207円(税込)」。  こちらは焼酎甲類でもほかの2銘柄とは異なり、糖蜜のみを原料に連続式蒸留したピュアな焼酎に、大麦・トウモロコシを原料にした樽貯蔵熟成の蒸留酒をブレンドした造りとなっています。公式HPには、「ロックや水割りだとまろやか、カクテルベースにしても焼酎の味がしっかりと感じられる」ということが書いてあります。それでは実飲!

宝酒造「宝焼酎 2L」1207円(税込)

 これは、ほか2銘柄とはかなり別物ですね。アルコール臭も少しありますが、それとともに大麦やトウモロコシの穀物感ある、複雑なアロマがあります。飲むと青草のような青みがかすめて、麦の熟成感ある甘みやほのかな苦みが広がり、余韻まで麦の香りが続きます。ちょっと軽めの麦焼酎くらいの、「味わい深さと複雑味」をしっかりと感じました。  ロックでもじゅうぶんですが、割るとしたら水割りや、ソーダのみで割るプレーンチューハイなど、シンプルな方法でよさそうです。青みのある口当たりが印象的だったので、その青みにフォーカスし、今回はレモンチューハイにしてみました。
焼酎

フレッシュのレモンが好ましいが、小瓶のレモン汁でもオーケー

 作り方は、やはり焼酎1:ソーダ3、レモン汁はひとたらしするだけで、味わいがぐっと爽やかになりますよ。

焼酎が苦手な人への入門編にもなりうる

 総評として、焼酎乙類よりも、焼酎甲類のほうがむしろアルコール臭さは感じにくいのでは? と思いました。しかも、飲み比べてみるとけっこう違いがわかります。いろんな割り方で楽しめ、味わいがフラットでどんな料理にも合わせやすいので、一本常備しておくのはじゅうぶんにアリでしょう。  なおそれぞれの価格は、筆者の実際の購入額で、店舗によって異なりますのでご注意を。  安くて便利な焼酎甲類、自宅に一本迎えてみてはいかがでしょうか? 文/川瀬章太
フリーライター。神戸・大阪の編プロに8年勤務し、グルメ・街ネタ誌や飲食業界誌などを手がける。取材経験は1500件以上。某純文学新人賞の最終選考に3度残ったことがある。現在はWEBサイト「LIQLOG」などで、ビギナーにやさしいお酒の基礎知識や取材記事を執筆中
X(旧Twitter):@kawase_syota
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