更新日:2024年06月26日 15:38
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ホストから窃盗を繰り返した“令和のキャッツアイ”。本人が語った「逮捕されて本当によかった」理由

犯罪に手を染めてから“いつか捕まるんじゃないか?”

 売掛はクセになってしまい、額はどんどん上がっていく。こうして歌舞伎町にどっぷりとハマっていった。そして担当のホストが何人か変わりゆく中で、“令和のキャッツアイ”として共に逮捕されたBさんに出会う。 「共犯者のBは歌舞伎町では有名な子だったんですが、彼女と話しているうちに、窃盗で結構な額を手に入れていることを知ったんです。ホストは脱税してるから、盗んでも警察に通報されることはない、みたいな。それで当時は好奇心でやってしまったんです。  合鍵をもっているホストの家に行ってみると、紙袋に1200万円もの現金が置かれていて。 それをBから『半分ずつね』って、600万円を渡されて」  こんなに簡単に大金が手に入るなんて……Aさんは驚いた。しかし、犯罪に手を染めてから“いつか捕まるんじゃないか?”という不安に苛まれるようになった。 「警察に捕まる夢を見るようになって。お酒に酔っているとき以外は、ずっと捕まることを考えていて、精神的に苦しかったです。ただ、1回やってしまったら、もう引き返せないというか、何回やっても同じというか。やり続ける(盗み続ける)という選択肢しかありませんでした」

捕まった瞬間は“ようやく止めてもらえた”

 逮捕当時は窃盗したお金でホストに通っていたというが、恐ろしいことに「高級ソープで働いたお金だけじゃ足りなかったから」とうつむく。 「好きなホストがいました。彼は私以外に同棲している“エース”(いちばんお金を使う客)がいて、その子が月300万円とか使っていると聞いて。そのポジションになりたくて、どうしてもお金が欲しかった。  店に行けば、必ずアフター(店外デート)もしてくれて、お泊まりもしてくれて、すごく優しくて大好きな担当だったけど、別の女の子と住む家に帰っていく後ろ姿を見て、不安で不安で仕方がなかった。彼のせいにするつもりはないし、窃盗した理由にはならないと思いますけど」  そして、ついに警察が家にやって来る。 「捕まることばかり考えていたので、捕まった瞬間は、“ようやく止めてもらえた”って安心したんですよね」
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被害弁償に追われる日々
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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