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元ラブホ従業員が「出禁にした客」。女性を無理やり連れ込もうとした男に“プチ制裁”

ラブホに迷惑をかけて出禁になった客

呼び鈴 普通に生活をしていれば、出入り禁止(以降、出禁)になることはない気もするが、意外とどの業界にも該当者はいるようだ。 「もちろんラブホにも出禁になるお客様はいます。事件性があればできるだけ警察に協力するんですが、宿泊名簿を書くことはないので、名前の特定はほぼできません」  では、どんな客が出禁になるのだろうか。 「まずは、当たり前ですが、ラブホに迷惑をかけた人は出禁です。ただ、人物特定が難しいので、車のナンバーで確認しています。備品を壊されたり、女性を無理やり連れ込もうとしたり。女性からオーナーに助けを求められたこともあります」  普段は温厚なオーナーが、そのときばかりは怒り狂い“プチ制裁”をしていたという。  その“プチ制裁”とは、駐車した車のナンバーを隠すために使う「ついたて」を、迷惑客の車1周に立てかけたそうだ。

勝手に撮影していた自称YouTuberも出禁に…

 また、プライバシーが重要視されるラブホを勝手に撮影していた“自称YouTuber”もいたそうだ。 「YouTuberに関しては、私のバイト先だけではありません。正規の料金を払い部屋を利用するだけならよいのですが、“おすすめのラブホ”というような動画を撮影するためなのか、ラブホの外観を勝手に撮影したり看板や入口付近をウロウロしたり、利用客が入りにくい状態になることは、立派な営業妨害かなと。最近は、YouTuberの中でレトロなラブホの撮影が多いようです」  “ラブホに出入りはしていないけど、出禁になっている”という矛盾が生じているという(笑)。YouTuber以外にも半日くらいにわたってラブホ街をウロウロしている人もいるのだとか。 「撮影ではなく、あくまで個人的な趣味なら営業妨害にはならないのですが、ラブホから音漏れしているところを探して、ニヤニヤしながら聞き耳を立てている人もいるんです」  近年は減ってきたが、ラブホから出てきたカップルを見てニヤニヤするために、入り口付近で佇む人も一定数いるそうだ。

出禁を言い渡された人の反応は?

 前田さんが、「実家がラブホ街」と言うと必ず、「音漏れする? 声聞こえるの?」と聞かれるようだが……。「聞こえません!」ときっぱり。  ちなみに、出禁になった人たちはどのような反応をするのかを、前田さんに聞いてみた。 「普通に『あぁ……そう』みたいな感じでしたね。『あなたは出禁です!』という言い方はしなかったのですが、“ホテルならほかにもある”くらいの感覚なんでしょう」 <取材・文/資産もとお>
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