プロダクションもマネージャーも、完全なる“ガチャ”的な存在。どこも入所前はいいことばかり言うため、所属しないと実情はなかなか見えてこない。 　自社のデメリットを説明できるプロダクションはそう多くないし、自分たちを“ネガキャン”したくない気持ちはよくわかる。かと言って、ポジティブな話ばかりをされると入所後のギャップが大きくなって不満が募る可能性が高い。少しくらいは、弱い部分も併せて説明してくれるといいのに……。 　よく変な事務所に引っかかったタレントを非難する声もあれど、入り口ではなかなかわからないもの。特にマネージャーの動きを入る前から見極めるのは不可能なので、合う合わないも含めて私は「プロダクション選びはガチャ」と表現するのだ。 　それにしても、仕事を一件でも多く取れば自分たちの実入りになるのに、なぜちゃんと動かないかが疑問である。ダメプロダクションもダメマネージャーも、どこかタレントではなく自分たちが優先のように見えてしまう。それだから所属者から不満が出て、たまに炎上するという最悪の事例が起きるのだよ……と、私はいつも心の片隅で思っているのだった。 文／たかなし亜妖元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。