あおり運転してきた“両腕タトゥー”男。窓から腕を出し「止めろ」と合図されて…――仰天ニュース傑作選
2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。危険な運転は許さない「あおり運転」部門、仰天のエピソード第4位の記事はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年2月12日 記事は取材時の状況、ご注意ください)
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世直し系YouTuberが問題視されているが、たとえ動画を投稿などしなくても「自分は世直しのためにやっている」と思い込み、誰かに恐怖を与えてしまうケースもあるようだ。そのような状況を経験し、NG行動をとったという若月志保さん(仮名・20代後半)に話を聞いた。
ある日の休日、9歳と2歳の子供たちを乗せて山道を運転中だった若月さん。山の中を走るトロッコに子供たちを乗せたいという想いで、数時間かけて目的地へ向かっていたとか。車も少なく走りやすかったが、脇から出てきた軽トラックが異様に遅く、前方を塞いだ。
「その車は、40キロから、場所によっては50キロ制限の山道を30キロ以下のスピードでフラフラしながら運転。さらにスピードが緩むこともあったので、怖かったです。車間距離を大きく空けて走行しながら、どこかで追い抜きたいと考えていました」
そんなとき、後ろから走ってきた白いバンが若月さんの車に追いついてしまう。さらに追いついてきた白いバンはすぐ後ろに迫っていて、車間距離も近い。若月さんは、「早く走れ」と言われているように感じ、焦ってしまう。
「バックミラーで白いバンを観察していると、少しブレーキを踏んだだけでぶつかりそうなぐらい間近を走っています。山の中には、車の故障時や後方の車に追い抜いてもらうためなどに待避所が設置されていますが、そんなときにかぎってなかなか見当たりません」
そんな状況にもかかわらず、話しかけてくる子供たち。そんな無邪気な子供たちの笑顔が、ますます焦りに油を注ぎ、「早くこの状況をどうにかしないと、後ろの運転手をイライラさせてしまうかも」と、ハンドルを握る手もじんわりと汗ばんだ。
「そのとき、追い抜き可能なエリアに入ったのです。ホッとしました。ひとまず、法定速度以下で前方を走行中の軽トラックを抜き去り、待避所をみつけて後方を走る白いバンに道を譲ろうと考えたのです。そして、安全を確認しながら軽トラを追い抜きました」
ところが、前方の車を追い越した瞬間、後ろを走っていたはずの白いバンがものすごいスピードで追い上げてきて、若月さんの前方にスッと横入り。さらに急ブレーキを踏み、進行を妨げたのだ。気づけば、さっき追い抜いた軽トラックが若月さんのすぐ後ろを走っている。
「私は、前方に白いバン、後方に軽トラックに挟まれて走行することになりました。前方の白いバンは、法定速度を少し下回る速度で走り続けます。そして、後ろを走っていた軽トラックが左折していなくなると、10キロほどで右に左に蛇行運転をはじめたのです」
さらに窓から、全体的にタトゥーが入った腕を出し、「横に寄って止めろ」というような合図を出しながら、前方を塞ぎつつスピードを緩めたのだ。何度か、その合図を無視して走り去ろうと試みるも、妨害されて抜き去ることができない。
「そこで仕方なく、白いバンの後ろに車を停車しました。警察に電話しようかとも考えましたが、電波が届きません。そうこうしていると、白いバンから両腕にタトゥーを施したノースリーブの男性が降りてきました。歩き方からして、怒りのオーラが滲み出ています」
休日の楽しい家族ドライブが一変
追い抜きエリアでホッとするも…
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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