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「国民年金」と「自分で資産運用」は最終的にどちらが“お得”なのか? 金融のプロが試算した結果

健康に自信があっても年金だけでは不安

AdobeStock_492133211 とはいえ、これまでの試算は年金制度が今後も変わらないことが前提となっている。年金保険料の支払いは国民の義務だが、将来に不安を感じるなら、「すぐに資産運用を始めるべき」と鳥海氏は指摘する。 「年金は死ぬまでもらえますし、障害年金や遺族年金など保険の機能もある。ちゃんと収めていれば65歳から毎月6万8000円が支払われますが、それだけで生活するのは難しいと思います。年金と合わせて、若いうちから資産運用しておいたほうが堅実です。  年金は、ある意味で日本経済に投資しているところがあるので、自分で資産運用を行うなら、大きなリターンが期待できる外国株に投資をするのがいい」

投資を始めるときの心構え

 歴史的な乱高下を繰り返した日本の株式市場の様子をニュースなどで見聞きしていると、投資家になるのをためらう人は少なくないだろう。 「株価が乱高下して不安だという方には、リーマンショックやコロナショックのときのS&P500のチャート推移を見せて説明するようにしています。株価が乱高下した前後だけ切り抜くと、高かった株価がめちゃくちゃ下がっているので、絶望的に見えるかもしれません。  でも、暴落後から先のチャートを見ると、株価は確実に回復している。それに株価が下がると安値で買えるというメリットもあります。そもそも積立投資は長期間運用しなければ意味がない。たとえ急落しても、株価はいずれ回復するものと考えて、冷静さを失わずに長い目で見ることが大切です」 【年金とうまく付き合う3か条】 ・長生きできるなら資産運用よりも年金がお得 ・年金には保険としての機能も期待できる ・年金を収めつつ資産運用も行うのが堅実
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