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元セクシー女優が暴露する「女優の面接事情」。業界人だけが知っている「女優採用の舞台裏」

“エキストラ枠”で採用される女性も

たかなし亜妖さん 平成後期より、セクシー女優を夢見て業界の扉を叩く人が増えたため、どこのプロダクションも来るもの拒まずの姿勢を取らなくなった。スカウトが連れてきても面倒を見切れないと思ったら断るし、やる気があっても容姿レベルが足りていないとあっさり面接で弾かれてしまう。少数精鋭のプロダクションに関しては所属者が多すぎても手が回らないため、時期によっては採用基準が上がる場合もある。  大手プロダクションだと人員を確保したいがために、数合わせとして女性を迎え入れるパターンが多い。大手はメイン出演ではなくエキストラといった細かい仕事が舞い込んでくるので、“エキストラ枠”のような人材が必須だからだ。  ただし、妥協して所属させるような人は高確率で売れない。メインどころの仕事が回って来づらいし、エキストラやチョイ役から上り詰めるには相当な努力が必要。たとえ運よく所属できたとしても、満足のいく案件が来なくて泣く泣く業界を去るという何とも言えない結末を迎えるのがオチだ。

現在は選ばれし人だけが輝ける業界に

 全員採用がないからこそ高いクオリティを保てるが、志願者からすると「扉の向こう側にさえ行けない」のはなかなかシビアな話である。仮に扉を開けられたとしても、奥まで進めず引き返す可能性も考えられるので、現在のセクシー業界は良くも悪くも在り方がガラリと変わったと言えよう。  簡単に言ってしまえば見た目と顔が大前提なので、「脱げば誰でもOK」は完全なる間違いである。もはやセクシー業界は困窮した者のセーフティーネット的な役割ではなく、選ばれし人間だけが輝ける狭き門と化したのだ。  ビデオ出演が困り果てた女性たちの救済措置とはならなくなったのは、悩ましいことと言えるだろう。しかしユーザー目線で考えるとしたら、可愛い女優だらけになったのはありがたいことかもしれない。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
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