更新日:2025年01月21日 20:18
エンタメ

刺激的な街・渋谷で、進化と懐かしさが融合。強烈な熱気と映像で、深くととのう【サウナー女子 永尾まりや/ベストサウナvol.45】

週刊SPA!連載の「ベストサウナ」。第45回は『渋谷文化進化Sauna』をレポートする。

自称「銭湯以上・個室サウナ、未満」

ベストサウナ●特別ゲスト サウナー女子 永尾まりやちゃん 1994年、神奈川県生まれ。T159。サウナに入るときはまず温浴で体を温める派。公式SNS(X:@mariyagiii310

眠らない街・渋谷で、“朝でも堪能できる”極上サウナ

ベストサウナ

水風呂はコンパクトな一人サイズながら、約10℃の水温でキンキン!

ベストサウナ

内装はきれいにリニューアル。METOS製ボナサウナの熱気はそのままに、オートロウリュが追加され、さらにパワフルに

 いまでこそ施設の数が増えたが、オールドサウナーにとって渋谷のサウナといえば、かつて道玄坂にあった「カプセルホテル渋谷」が思い出されるだろう。立地や使い勝手がよく、40年以上も愛されていたが、’22年に惜しまれつつも閉店していた。そんなかつての人気施設が、場所はそのままに’24年10月15日、約2年間の時を経て現代的な複合施設として生まれ変わった。その名も「渋谷文化進化」。まさに、大きな進化を遂げたのである。 「渋谷文化進化」は、1階に飲食店、2階に宿泊施設、3階に本格的なサウナが融合した新しい形の複合ビルになっており、肝心のサウナエリアへの動線はスムーズ。エレベーターで上り、浴場に足を踏み入れると、そこにはおしゃれで心地よい空間が広がっていた。立ちシャワーが2基と、ひとり用のバスタブが3基。そしてアディロンダックチェアがずらりと並んでいる。
ベストサウナ

ととのい椅子はアディロンダックチェア。もちろんフットレスト付きで抜かりなし

ベストサウナ サウナ室は旧施設時代のMETOS製の格納式ストーブ(ボナサウナ)がそのまま生かされており、扉を開くとムワッとした独特の熱気に包まれて、懐かしい記憶が蘇る。さらに現代のニーズに応じた改良も施されており、15分に1回のオートロウリュ機能が追加されたことで、90℃前後の設定温度よりもかなり高い、強烈な熱気を体感できるだろう。  浴場内のバスタブは1基が温浴で、2基が水風呂になっている。チラーで約10℃に冷やされているので、効率よくクールダウンできるのも都市型サウナならでは。ととのいエリアは内気浴だが、扇風機とエアコンが絶妙な風を送っており、まるで外気浴をしているような感覚だ。宇宙や自然をテーマにした映像がプロジェクターで映し出され、より深くととのいを味わえる仕掛けも面白い。
ベストサウナ

サウナ室の不思議な形状も変わらない。テレビには薪の燃える映像が流され、落ち着く空間に

ベストサウナ そして、「渋谷文化進化」は複合施設としての大きな魅力を備えている。1階の飲食店では、昼は横浜の名店「丿貫」(ヘチカン)が監修した煮干しラーメンを提供、夜はネオ居酒屋として利用でき、2階の男性専用ドミトリーは、遊びや仕事で深夜遅くなってしまったときに、非常に使い勝手がよい。  多様なサービスを提供する「渋谷文化進化」は、渋谷のど真ん中でこれから新しいコミュニティとして根づいていくだろう。渋谷という刺激的な街が、この場所を中心にどのような“文化の進化”を、見せていくかが楽しみだ。 ベストサウナ ベストサウナ
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
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