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「お笑い芸人で史上初」“日本推理作家協会”会員になったカモシダせぶん。「ピン芸のネタを基に小説を書きました」

日本推理作家協会のソフトボール大会には「レジェンド作家が登板」

江戸川乱歩の直筆で書かれた最初の会報

江戸川乱歩の直筆で書かれた会報1号

――活動はどんなものがあるんでしょうか? カモシダ:パーティーの主催や将棋、麻雀、囲碁、ゴルフやソフトボールといったレクリエーションもありますね。 ――大学のサークルに近い雰囲気を感じますね(笑) カモシダ:ソフトボール部の試合に実際に参加した方から聞いて驚いたのが、「ミステリー界の巨匠で今年81歳の逢坂剛先生がピッチャーをされていて7イニングを投げ切っていた」ことです(笑)。 対外試合で「日本将棋連盟」のチームとも対戦しているらしいんですが、作家も棋士も“指”が商売道具のはずなのに大丈夫かなって心配になりました(笑)。ハツラツとしているレジェンド作家さんがたくさんいますよ。 初の芸人会員として、日本推理作家協会についてどんどん発信していきたいですね。結果的に、日本の推理小説界隈に少しでも貢献できたらと思っています!

目標は賞レースで結果を出して“書店員芸人”の卒業

目標は“書店員芸人”の卒業――今後の目標を教えてください。 カモシダ:やっぱりお笑いを頑張りたい。ピンでは「R-1グランプリ」、コンビでは「キングオブコント」で決勝に出たいです。 “書店員芸人”でテレビに出させてもらっていますが、賞レースファイナリストが書店員だったというほうが、より書店業界にとって明るいニュースになると思うので。 ――もし賞レースで結果が出たら書店員の仕事は続けますか? カモシダ:うーん、書店員バイトは卒業したい。今の自分があるのは書店さまさまですが、お笑いだけで食べていけるようになるのがずっと目標ではあるので。書店で働いてなくても、本の知識を誰よりも語れる人気芸人になることができれば本望です! 【カモシダせぶん】 ‘88年、神奈川県出身。松竹芸能所属のお笑いコンビ・デンドロビームで活動しつつ“現役書店員芸人”として『アメトーーク』『ヒルナンデス!』の出演をはじめ、テレビやラジオ、イベント出演など多方面で活躍。本をプレゼンして一番読みたくなる本を競う書評合戦「ビブリオバトル」で司会を務める。2024年9月に初小説『探偵はパシられる』(PHP研究所)を発売。 <取材・文/瀬戸大希、撮影/星亘>
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