更新日:2025年01月14日 08:10
恋愛・結婚

「妻と知らない男」の“一糸まとわぬ姿”の写真が家族共用のタブレットに表示され…その後、疑念が確信になったメールの内容とは

妻がトイレに行っている間に携帯番号を暗記

筆者が「それから、どうしたんですか?」と尋ねると元太さんは「嫁がトイレから戻ってくる前に何とかしないと!」と焦ったそうです。心臓がバクバクした状態でショートメールに表示された11桁の携帯番号を暗記。妻がトイレから戻ってくると、入れ替わり立ち代わりでトイレに入り、トイレットペーパーにめくります。そして指に唾をつけ、震える手をおさえ、何とか携帯番号を記入したのです。元太さんが件の写真と男性の携帯番号を片手に、筆者の事務所へ相談しに来たのは、元太さんがどうしようか悩んでいるタイミングでした。 相談の日から1週間後。元太さんは自分のスマホから男性へショートメールを送ったのです。「果歩の夫です。いろいろ聞きたいことがあります。直接、話をさせてください」と。筆者は前もって「男性が言い逃れできないように、件の写真を添付してはどうでしょうか?」と助言したので、元太さんは添付ファイルをつけました。 そうすると男性は「はい、分かりました」と素っ気ない回答を返してきたので、お互いの日程を調整。元太さんはルノアールの貸し会議室を予約し、部屋で待機したのですが、すでにお腹が痛み出し、胸やけで苦しく、喉が枯れている状態でした。そして男性は約束通り、その場に現れ、ついに直談判が始まったのです。

妻は「主人とは終わっている」と…

まず元太さんが件の写真を突き付けたところ、男性はあっさりと認めたそうです。「はい、僕で間違いありません」と。しかし、傷ついている元太さんに向かって「僕も旦那さんを傷つけるつもりはありませんでした」と平然と言うのです。 男性いわく妻は高校時代のクラスメイト。男性はふと同級生の存在を思い出し、手当たり次第にショートメールを送り続けたそう。「義人です。久しぶり、覚えている?」と。「僕は去年、離婚したばかりなんです。その日は急に人恋しい気持ちがこみあげてきて……ちょっと軽率だったと思っています」と打ち明けますが、元太さんは「なんていい加減な奴なんだ」と思いつつ、男性の話を聞き続けました。 そんななか、当時と携帯番号が変わっておらず、返事が届いたのが妻でした。とはいえ、高校を卒業してから会っておらず、やり取りをするのは20年ぶり。男性は「最初は彼女が結婚しているなんて知りませんでした」と懺悔します。 積もり積もった話をしているうちに打ち解け、懐かしい気持ちを思い出し、実際に会ってみることに。二人が待ち合わせしたのは居酒屋のチェーン店。お酒の勢いもあって大盛り上がりだったそう。男性は元妻の悪口と言い、妻は元太さんの愚痴を言い、「それ、分かるわ!」という感じで。男性はバツイチで恋人もおらず、寂しい日々を送っていました。一方の妻も5年以上、元太さんと性生活はなく、冷え切った状態でした。「主人とは終わっているって彼女は言っていましたよ」と男性はつぶやきます。
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箱根には五回も行っていた
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1980年生まれ。国学院大学卒。行政書士・FP。男の離婚に特化し開業。6年目で相談7千件、「離婚サポートnet」会員は6千人を突破。「ノンストップ」(フジテレビ)、「ホンマでっかTV」(フジテレビ)、「市民のミカタ」などに出演。著書は「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷)など11冊。X:@yukihiko55 ブログ:法律でメシを食う若造のブログ Facebook:yukihiko.tsuyuki
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