更新日:2025年01月20日 16:50
エンタメ

「30代のすべてを刑務所で過ごしました」覚せい剤の売人だったセクシー女優が“薬物使用の後悔”を語る

若者が感じる「居場所のなさ」が、薬物への入り口に

若者が感じる「居場所のなさ」――やっぱり、オーバードーズと言えばいまだに「トー横」ですか? 合沢:見回りなどが強化されて、数はだいぶ減りましたけど、まだいることはいますね。お酒のニオイがしないのにぐったりしているような子は、まずオーバードーズ状態です。 ――なんで若い子たちが、オーバードーズにハマってしまうんでしょうか? 合沢:やっぱり、自分の居場所がココにしかない、と思い込んでいる部分があるのかもしれません。そこから出ようとしないから、目の前にあるオーバードーズという刺激に手を出してハマってしまう。 あと、周囲の仲間がやっているから、という理由もあるでしょうね。そういう意味で、覚せい剤を売っていたときの私と同じような状態、偽物の関係性にすがりついている状態なんだと思います。

歌舞伎町をパトロールして自身の体験を伝えている

――だから合沢さんは、歌舞伎町の夜のパトロールにも参加しているんですね。 合沢:実際に逮捕されて、30代をすべて刑務所で過ごしたような私の体験などを話せば、若い子たちも話を聞いてくれるんです。 実際に話してみれば、本当に普通の子たちなんですよね。だから私の話を聞いて、少しでもなにかを感じて、自分のやりたいことや本当の居場所に気付いてくれれば良い、と思いますね。 ――最後に、今後の合沢さんの具体的な活動について、聞かせてください。 合沢:今はYouTubeやTikTokで動画を配信して、薬物依存症や刑務所にいたときの話をしています。ライブ配信などもしていて、そこには前科がある人たちなんかも集まってきますので、いろいろな話も聞けると思います。 あと、2025年には、依存症からの回復を目指す人のためのNPO法人「日本ダルク」での講師が決まっています。そういった場所で、今後も薬物の危険性を伝える啓発活動を続けていきたいですね。 <取材・文/蒼樹リュウスケ 撮影/星亘>
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター
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【合沢萌】
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YouTube「合沢萌のアノ中の裏話」:https://www.youtube.com/channel/UCWMwakxlNU-Ut5sF6NzU7HQ
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