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「膝の痛み」を軽視してはいけない理由。“歩けなくなる重病”の予備軍が、50代の2人に1人とも

【初期症状】チェックシート

□急に立ち上がったときに痛い □階段の上り下りの際に痛い □歩き始めは痛いが歩行中は平気 □運動中は平気だが運動後に痛い □重いものを持ち上げると痛い □膝に重心をかけるとぐらつく □起床時、膝に謎の違和感がある □時々膝が熱をもった感覚がする

【リスク】チェックシート

□若い頃、激しい運動で膝を酷使 □生まれつきO脚やX脚である □両親や祖父母が膝を痛めている □若い頃よりも5㎏以上太った ※取材を基に編集部作成

重症化までの流れ

[膝の痛み]を軽視してはいけない危険な理由

健康な膝

《健康な膝》 膝関節は、大腿骨、下腿骨、膝蓋骨の3つの骨と軟骨、半月板などのクッション材、大腿四頭筋という筋肉から構成される。健康な膝関節は、衝撃を吸収し、適切に体重を支える
[膝の痛み]を軽視してはいけない危険な理由

初期

《初期》 軟骨がすり減り始めた段階。これにより徐々に「膝関節可動域の制限」や「筋力の低下」を感じるようになる。日常動作では、歩いたり立ち上がったりする際に少し違和感がある
[膝の痛み]を軽視してはいけない危険な理由

中期

《中期》 軟骨の隙間が狭くなり、脚がO脚やX脚に変形。この頃には膝が完全に伸びなくなったり、立ち上がりが大変になったりする。膝が外側にスライドするように動揺する現象も
[膝の痛み]を軽視してはいけない危険な理由

末期

《末期》 軟骨が完全になくなった状態。こうなると、膝をほとんど動かせなくなってしまう。また、靭帯を損傷している可能性もあり、歩行には杖が必要となる場合もある 【東京女子医科大学整形外科・岡崎 賢氏】 主任教授。専門領域と主な術式は膝関節外科。膝の健康啓発活動を行う「Knee Smileひざの健康推進プロジェクト」の監修も務める 【まつだ整形外科クリニック・松田芳和氏】 院長。膝の再生医療の第一人者で、再生医療関連事業社のセルソースと協働。同院では、膝の定期検診「膝ドック」も行う 【高知大学医学部整形外科・池内昌彦氏】 教授。高知県スポーツドクター協議会会長も務めるなど、中高年だけでなく、スポーツ愛好家に向けた膝の治療も得意としている 取材・文/週刊SPA!編集部
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