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Gグローブ賞4冠の『SHOGUN 将軍』には原作小説があった。「史実を知ってる日本人」でも“架空”の戦国大戦に胸を躍らせるワケ

細川ガラシャ以上に悲劇的な運命を

 何にせよ、海外の読者にとっては問題はないものの、日本の読者にとってはいちいち「これ、誰だっけ?」と脳裏に疑問符が浮かびがちなのは事実だろう。  だが、それは逆に言えば、我々史実を知っている日本人にとっても、物語の次の展開が読めない、ということであって、まるで未知の物語のように「このあと、いったいどうなるのか?」とどきどきしながら楽しめるようになっているのだ。  読者の皆さんにも、一度頭をまっさらにして、この「知っているようで知らない」もう1つの戦国最後の対決を楽しんでいただきたい。  中でも、本作のヒロインである戸田まり子は、史実における細川ガラシャをモデルとしているのだが、ある意味、本作の真の主人公は安針でも虎長でもなくまり子なのだと言うこともできるほど、史実のガラシャ以上にドラマティックで悲劇的な運命を辿ることになるので、ご注目いただきたい。 <構成・文/日刊SPA!編集部>
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将軍 1 将軍 1

大ヒット戦国スペクタクル
ドラマ原作本(全4巻)

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