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特殊清掃員が明かす、“孤独死”現場に共通している3つの特徴

孤独死を避けるコツ:②部屋の湿気に注意する

エアコン 続いて2つ目に大切なのは、湿気に注意することだ。 「孤独死現場を清掃するとき、部屋の湿気がすごいことが多いんです。どこもカビ臭くてどんよりとした空気が漂っています。最近、うちの会社ではカビの除去技術の推進を進めていますが、日本は地理的、気候的にも湿度が高いのでカビとの共生は避けられません」  しばらく洗わずに放置してしまった服や靴。掃除を怠った風呂場やキッチンの下の収納など、目には見えないがカビは至る所に生えている場合が多い。 「洋服や食べ物に入ったり、気づかず吸い込んでいることも多いと思います。カビっていろいろ種類があるんですけど、吸い込むと体に悪いんですよね。アレルギー反応がでたり、呼吸器疾患がでたり免疫疾患などの死に至る病につながるリスクがあるんです。なのでカビ対策としては、日当たりが悪い家なら窓を開けて換気をしたり、除湿剤を置いたり、エアコンでドライをしたりしてください。定期的なエアコン掃除も大事です」

自分でも簡単にできるエアコン掃除

 業者に頼らなくても自分でエアコンの掃除は可能だそうだ。湿気を予防する掃除の工程があるという。 「エアコンには外に異物を吐き出すためのドレンホースと呼ばれる細いホースがついています。そこが詰まっていると冷房をつけた時にエアコンが結露しやすいので、年に1回くらいは市販のドレンホースクリーナーを使って、ホース内のゴミを抜いてあげると部屋に湿気がたまりにくいです」  とにかく湿気をなくすといった作業が、孤独死を防ぐことにつながるという。
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ベッドの上だけで生活をしない
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(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
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