トー横・病み界隈に“居場所”を求めた23歳女性が踏み出した一歩「欲望に忠実な人間なので(笑)」
“やめたい”という気持ちがあっても難しい
——モメたん自身も、自殺未遂やリストカットの経験者ですよね。だからこそ、友達の生きるつらさみたいなのが理解できたのでしょうか。
モメたん:そうですね。私もうつ病になりはじめたのが17歳の時だから、そこからオーバードーズは何度も経験しています。最初はストレスの発散方法がわからなくて、リストカットをしちゃった。でもリストカットは傷が見えるから、周りから『どうしたの』って言われてしまう。みんなに見える傷は嫌だった。でもオーバードーズだったら、外見からは傷が見えないので。
——それで入院したこともあるんですよね。
モメたん:入院は何度も……(苦笑)。気づいたらベッドの上にいたこともありましたね。実は、去年も2回入院してて、本の出版直前も、オーバードーズが原因で1カ月ぐらい入院していたんです。ただ、最近は何をどれくらい飲んだらどうなるのかっていうのがわかってきたので、そこまで酷くはなくなっているかも。
私は薬物依存症という病名も診断されているので、“やめたい”という気持ちがあってもなかなか難しくて……。でも病み界隈と呼ばれる人たちのSNSのアカウントとは、(関係を)切ろうって自分でも思ったんです。どうしても病み垢を見ていると、周りもやっているからって影響されてしまいそうで。私は自分の欲望に忠実な人間なので(笑)、周りがSNSでやっているのを投稿しているのを見ると、やめようと思ってもやりたくなってしまう。だから、そもそもSNSをやめようかなって悩んだこともありましたね。
——色々な経験をしてきたモメたんですが、今回、本を2冊同時に出版することになって、どう思いましたか?
モメたん:いや~。びっくりはしましたね。まさか自分の人生で本を出す機会があるとは思っていなかったので、驚きながら嬉しかったです。
——グラビアにも挑戦していますが、撮られたりすることに抵抗はなかったですか?
モメたん:過去には男性にサービスする仕事をしていて、裸でパネル写真の撮影を経験していたので抵抗はなかったですね。自分にとっては全部違和感なくできました。詩集には自分が描いた絵を載せているのですが、絵を描くことが好きなので今後はもっとそういうお仕事に関われたらいいなって思っています。
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トー横や病み界隈。そこから一歩踏み出し、新たな活動を行いたいという強欲のモメたん。さまざまな“痛み”を経験してきた彼女だからこそ、伝えられるものがあるだろう。
【強欲のモメたん】
東京都出身。アーティスト。現在は、SNSやnoteを通して作品を発信している。著書に『刺激中毒』(リブリオン)、写真集『わたしの全てにいいねして』(東京ローレライ)。X(旧Twitter):@mgmm127、note:@mgmm127
<取材・文/池守りぜね、撮影/藤井厚年>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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『刺激中毒』 “病み界隈(トー横界隈)”から誕生した新世代のクリエイターが綴る、歌舞伎町での愛、そして生と死――。東京の片隅で愛を渇望する女の言葉は切なくも苦しい。計20篇の詩と28枚の絵を収録する。
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『わたしの全てにいいねして』 元“トー横キッズ”のアート女子が衝撃グラビア!! トー横をはじめ、ホストビルの階段、歌舞伎町タワー、ラブホテルなど、強欲のモメたんのゆかりのある歌舞伎町で撮影。巻末には、その壮絶な半生を語ったロングインタビュー付き。死の淵から、光り輝く場所へ舞い降りた“病み天使”が、令和のグラビア業界を席巻する!?
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