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「自宅で作ったラーメンの味は抜群だったのに…」ラーメン屋の開業を目指す55歳男性が、“修行先を1か月で辞めた”理由「情けなくて涙が出た」

「55歳のあなたには無理」と突っぱねられるも…

マクドナルドのアルバイト生活は思いのほか充実していたと回想する。 「すべてが新鮮で。若い人とも触れ合えますし、やりがいもあったのですが、ラーメン屋になるために会社を辞めたので、思い悩んでいました。そんなとき、バイトの同僚が『儲かっているラーメン屋で修行してはどうか?』と言うんです。もちろん私も修業に入る道があることは知っていたのですが、自分1人でやりたいという気持ちがあって……。 いろいろ考えましたが、やはり『餅は餅屋』という結論に達して。仲が良かった有名店の店主に、独立を視野に入れた弟子入りを志願しました。『体力がいる。55歳のあなたには無理』『ほかの職を探したほうがいい』と何度も断られたのですが、頭を下げ続けて、なんとか修行を許可してもらいました」

1か月で辞めてしまい、貯金を切り崩す日々

ラーメン屋

画像はイメージです

修行生活は極めて厳しいものだったという。 「朝の7時から仕込みを初めて、夜の8時まで働くのですが、自分の無力さに愕然としました。注文を間違えてしまう、スープの調合や麺上げのタイミングもなかなか覚えられない。今は昔のように暴力を振るわれるようなことはないけれど、かなり厳しく叱責されたうえに皿洗いばかりで、精神的に参りましたね。また、ずっと立ちっぱなしの仕事がハードすぎて、身体もついていかなくなり、1か月で辞めてしまいました……。情けなくて涙が出ました。 自分が考えたラーメンには今でも自信がありますし、資金もそれなりにあるのですが、とにかく体力がない。修行先の店主からは『独立関係なく、アルバイトとして働いてはどうか』と声をかけてもらっていますが、正直、夢に敗れた感が強く、飲食業界に戻る気に離れないし、なにもやりたくない。貯金を切り崩して生活している状態です。残り5年、定年までしがみつけばよかったと何度後悔したことか」 いくつになっても夢を追うのは素晴らしいこと。しかし、上手くいくとは限らない。心底慎重に行動しなければ、残りの人生が悪夢になってしまうことだろう。 <TEXT/佐藤俊治>
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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