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レジ横で「揚げたてドーナツ」を全国展開するセブンイレブンが、“ミスドのライバル”にはならない理由

値上げしても客離れが起きないミスタードーナツ

ミスド

J_News_photo – stock.adobe.com

 専門店のミスタードーナツの業績は堅調を維持しています。  運営するダスキンの2024年4-9月のフードグループの売上高は前年同期間比20.1%増の311億円でした。2024年9月までで、ミスタードーナツの売上は26か月連続で前年同月を上回っています。上半期の全店売上は15.8%増加。オープンから一定の期間が経過した既存店の売上も13.9%増えています。  店舗も1017から1030へと堅調に増加しています。  ミスタードーナツも価格改定を繰り返していますが、もともと120円から150円程度で販売していたため、値上げに強いという特徴があります。コーヒーをおかわり無料で提供するなどサービス力も高く、客離れを起こす様子がありません。

セブンイレブンとは競合にならない?

 ミスタードーナツはカフェのほか、自分用のテイクアウト、土産ものとしての利用も見込めます。需要の幅が広いのです。セブンイレブンのドーナツは無目的で購入するケースが大半だと考えられますが、ミスタードーナツはわざわざドーナツを食べるために足を向ける人が中心。利用シーンが異なるために競合にはなりにくいのです。  ミスタードーナツは、マクドナルドを中心としたファーストフードの市場を奪いに動いている印象を受けます。2024年10月に「台湾風ルーロー麺」を限定販売するなど、麺類の強化を図りました。価格は1杯あたり700円を下回ります。  マクドナルドは度重なる値上げで割高感が強まりました。客数は堅調に推移しているものの、価格を軸に客を奪う隙を見せているのも確か。ミスタードーナツがファーストフードという新たな市場を獲得できれば、次の成長ステージに移行することができるでしょう。 <TEXT/不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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