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業績低迷も、役員報酬は任天堂と同水準の3.4億円…「パズドラ」以降“ヒット作がない”ゲーム会社の現在地

社長の役員報酬は任天堂と肩を並べる額

 ストラテジックキャピタルが指摘していることの一つが役員報酬。森下社長の2023年度における役員報酬は3.4億円。前年度は2.3億円でした。  ガンホーは2023年3月に開催した株主総会で、業績連動報酬を導入。連結営業利益をベースとし、決められた算定方法によって支給を開始しました。これは業績向上に対する取締役のモチベーションを高めることが目的。一方で、2024年12月期第3四半期累計期間における純利益は前期の3割減でした。  ストラテジックは森下社長の役員報酬は、ゲーム業界最大手の任天堂と肩を並べるものであり、ソニーのゲーム分野の担当役員を上回るものだと指摘しました。  ガンホーは収益の大部分をパズドラと「ラグナロクオンライン」シリーズに依存しています。2012年のパズドラ以降はヒット作に乏しく、業績が停滞しているのは確か。

パズドラのリリース時から状況は変化しており…

   ただし、ゲームのヒット作を世に出すことと、その人気を長期化させることが至難の業であることはゲーム業界の常識となっています。ガンホーは2023年12月期に23億円、2022年12月期に21億円の研究開発費を投じました。それだけの費用をかけて開発しても大ヒットさせることができないのです。  これはパズドラを生みだしたころと比べ、時代が変化したことが背景の一つにあります。現在の国内におけるモバイルゲーム市場は縮小に転じています。スキマ時間の取り合いが激しくなっており、モバイルゲームの競合はSNSや動画配信サービス、ECサイト、フリマアプリなどへと変化しています。また、ユーザーはいくつもゲームをする余裕がなく、長く慣れ親しみ、課金を続けていたゲームからなかなか離れようとはしません。  収益性を長期化することも難しく、グリーが2022年2月にリリースした主力ゲームの一つ「ヘブンバーンズレッド」の人気は早くも陰りが見え始め、gumiが長い時間をかけて開発した「アスタータタリクス」はわずか1年ほどでサービスを終了しました。  ガンホーはPlayStation向けのゲーム「DEATHVERSE:LET IT DIE」の開発も行いましたが、2023年7月にサービスを停止しています。一部不具合が発生したためです。  ガンホーはディズニーなどと手を組んだタイトルをリリースするなど、独自性の強いゲームを開発しているのは確かです。しかし、人気に火が付かずに業績が停滞しているとなれば、「運が悪かった」とはならないのがビジネスの世界でしょう。
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今後については「非公開化」が最善策?
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フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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