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熟年離婚した70代の父が“ゴミ屋敷”で孤独死。「怒りしかない」息子が現実を受け入れるまで

離婚のショックで変わり果てた父

制服

別居後、故人は警備会社に再就職。部屋には警備員の制服が残されていた

「亡くなる前年、家賃滞納の連絡がありました。気になって父の様子を見に行くと、部屋がゴミ屋敷になっていて……。父も、最後に会ったときより小汚くなっていました」  心配になった息子さんが故人の再就職先に連絡すると、「職場では誰ともコミュニケーションを取らず、親しい人もいない」と聞かされたそうです。  一緒に暮らしていた頃は、ひょうきんで社交的だった父。その頃のイメージとのギャップに、息子さんは大きなショックを受けたと話します。  そして、その出来事から1年後、近隣住民から異臭の苦情が寄せられたことで、孤独死が発覚しました。 「管理会社から、『玄関のドア越しから腐敗臭が漂い、ハエなどの虫が集まっている。亡くなっているかもしれない。警察立会いのもとで部屋を開けてもいいか』と連絡がきて……。その2週間前に会ったばかりだったのに。父の死後、周囲の方に話を聞くと、ゴミが増え始めた時期と、不衛生な格好で出勤するようになった時期が一致していました。本当に、何があったのか……」

父の孤独死に「怒りしかない」。清掃後に変わった息子の想い

玄関 息子さんは、「なぜ、こんな形で終わってしまったのか」と悔しさをにじませていました。 「父の気持ちを、僕たちは最後まで分からなかった。本当の気持ちを聞き出せなかったのは悔しいし、僕の力不足もあったのかもしれません。心のどこかで『お互い大人だし、別居していても大丈夫だろう』と楽観していたんです。でも今思えば、父には悩みを相談できる相手が誰もいなかったのかもしれません」  今回とくに印象的だったのは、息子さんの反応です。清掃前、「最後まで周囲に迷惑をかけ、何も言わずに逝ってしまった父に対し、怒りしかない」と語っていた彼。しかし清掃が終わる頃には、表情が大きく変わっていました。 「ゴミがある間は、この部屋に来るのが本当に辛かった。でも、きれいになった部屋を見て、心がスッと軽くなった気がします。やっと、父が亡くなったという現実を受け入れられそうです。これからゆっくり、父のことを考えていきたいと思います」  部屋が片付き、気持ちが晴れたことで、故人の人生や最期の日々に思いを巡らせる余裕が生まれたようでした。
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仕事人間の男ほど危ない。“孤独死予備軍”の現実
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1980年生まれ、大阪出身。A-LIFE株式会社代表取締役。祖母の遺品整理を経験したことで、遺族の心労に寄り添う仕事をしたいと考え、2007年より個人商店として「関西クリーンサービス」を創業。2010年にはA-LIFE株式会社を設立し、本格的に遺品整理・特殊清掃の事業を開始する。YouTubeチャンネル「関西クリーンサービス」にて孤独死・ゴミ屋敷・遺品整理の現場を紹介し、社会に警鐘を鳴らし続けている。X:@KAMESAWA_Kclean
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