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「あおり運転をしてしまったから…」35歳男性の後悔とは。「自分の愚かさに呆れています」

冷静になって気づいた大きな後悔

冷静になって気づいた後悔 毛利さんは、かなりの時間その軽自動車を追いかけていたことに気づきました。しかし、追いかけられていることに気づいた軽自動車は、恐怖を感じたのか途中の路地に逃げ込み、その後は見失ったそうです。 「威嚇しながら執拗に追いかけているうちに、『俺、何をしているんだ?』と思うようになりました。その瞬間から徐々に冷静さを取り戻し、その軽自動車が路地に入った瞬間、なんとなく安堵したのを覚えています」  その後、あおり続けていた県道をUターンし、ぼんやりとした気持ちでゆっくりと帰路についたといいます。 「帰り道では、頭の中でさまざまなことを考えていました。たった割り込まれただけで、あれほど激しく怒ってしまった自分が少し怖く感じました」  しかし、自宅に帰ってから毛利さんはさらなる事実を知ることになります。

その日から続いた眠れぬ夜

 毛利さんは、あおり運転についてネットの情報を調べていると、ある投稿者の記事を見つけて震え上がったといいます。 「非常に気になっていたため、あおり運転の法律についての記事を徹底的に読みました。すると、『3年以下の懲役または50万円以下の罰金』と記載されており、ある被害者の投稿には『後方カメラの映像を警察に提出することで、容易に加害者を特定できる』という内容がありました。  私のあおり運転は、十分に撮影されていたでしょうし、あれほど目立つ行為は明らかにあおり運転そのものでした。今では、後方カメラを搭載した車が多く存在する中で、自分の愚かさに呆れています」  その日以降、毛利さんは通報されるのではないかという不安から食事が喉を通らなくなり、スマートフォンにかかってくる電話も警察からかもしれないと考えるようになり、仕事にも集中できない状態でした。 「妻にはこの経緯を話していないため、食欲がない私を見て病気を心配させていることを申し訳なく思っています。また、お店のお客さんからも『具合でも悪いの?』と聞かれる始末で、自分の行動を心から後悔しています」 <TEXT/八木正規>
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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