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コメの高騰は誰のせいか?専門家が指摘する「3つの要因」

コメ高騰で国民食「回転寿司」はどうなる!?

激震[貧困家庭の米騒動]

水産アナリスト・小平桃郎氏

 コメ不足は“国民食”である回転寿司にも多大な影響を及ぼしている。  大手チェーン「はま寿司」は国産米の価格高騰を受け、昨年末に150円皿を中心に10円の値上げをした。水産アナリストの小平桃郎氏は言う。 「100円皿でコストを計算した場合、コメは1カンあたりで20円以下でした。しかし、今は25円前後になっていると聞きます。これまでコメは国内調達で価格も安定していたため、寿司ネタが高くなった時はコスト調整のアイテムという意味合いがありました。しかし、コメ価格上昇でダイレクトに転嫁しないといけない状況になっています。寿司にとってコメは時にネタ以上に重要で、品質を下げるのは命取りになります。だから、簡単に外国産米に変更できないのです」  買い負けや円安などで、寿司ネタとなる海産物の価格上昇も続くが、寿司には欠かせないあの食材も高騰している。 「海苔も価格が高騰しており、数年前に比べ倍に近いという話もあります。軍艦巻きなどへの影響は大きいでしょう。海産物については、サーモンも全産地で価格が高く、マグロは搬入量増加で若干落ち着いていましたが、今後は強含み予想です。各社、さらなる値上げは避けられません」  回転寿司が誰でも気軽に食べられる時代は過去の話になったのかもしれない。

専門家が予測! いつ安くなるの?

 農水省は2月14日、最大21万tの備蓄米を放出することを正式に発表。初回は3月上旬に入札を開始し、15万tを販売するという。  1年以内に買い戻す条件付きだが、コメの価格は下がるのか。今後の見通しは?

「大きく下がらない」常本泰志氏

「スポット取引価格は下がるでしょうが、JAの取引価格にはあまり影響しない。買い戻す際に概算金より低い金額はありえず、’25年産の相場を買い支えることになるので、小売価格は大きくは下がらないでしょう」

「再びパニックの可能性」大泉一貫氏

「備蓄米の放出で一時的には価格が下がるでしょうが、6月末の民間在庫量に注目です。農水省は158万tと想定していますが、それに満たないようだと、昨年のようなパニックが再び起きる可能性もあるでしょう」

「価格は下がらない」相川英一氏

「棚からコメが消えるリスクは減るでしょうが、小売店には在庫があるので、店頭に並ぶのは先になる見込みです。ただ多くはすでに契約がある業務用(外食産業)に流れるので、期待するほど価格は下がらないのでは」

「今年豊作なら下がる」東北地方JA職員

「外国産米が増えて、備蓄米が放出され、さらに今年豊作になれば価格は下がるでしょう。5kg3000円くらいが適正値。しかし業界では、あまり価格は変わらないのではないかとみている人が多いと思います」 【米流通評論家・常本泰志氏】 金融機関を経て、コメ専門店「つねもと商店」COO。全国20か所の生産地へ赴き現場を確認。日本のコメを守るべく、生産者の気持ちを伝えている 【宮城大学名誉教授・大泉一貫氏】 農業経済学者。一次産業の成長化を主張し、地域経済の活性化の研究に従事。「規制改革会議」委員などを歴任。著書に『希望の日本農業論』など 【水産アナリスト・小平桃郎氏】 1979年、東京都生まれ。大学卒業後、大手水産会社などを経て水産貿易会社を設立。著書に『回転寿司からサカナが消える日』(扶桑社刊)などがある 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/時事通信社
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