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転売される“ドジャース開幕戦”チケット、200万円での出品も…「転売ヤーに狙われる構造だった」専門家が指摘

ダイナミック・プライシングにも大きな弱点はある

 ではなぜ、興行側はあえて支払意思額よりも安い定価で販売するのか? 「支払意思額より安い定価で販売する場合、もっと多く支払ってもいいから転売ヤーから買おうとする、支払意思額が高めの消費者が出てくる。一方、はじめから各々の支払意思額で売られる場合、すべての消費者が最大支払意思額を財布から手放すことになる。すると、消費者に残る最終的な満足度はゼロとなり、すべての取引金額が興行側の利益となるので、分配面では問題がある。興行側はそうした“全取り”への社会的批判を回避するために、転売ヤーを黙認しているとも言えるのです」  大谷チケットの高騰も、こういった両者の思惑が絡んだ結果なのだ。

開幕戦チケットの取引相場

•指定席SSSネット裏 正規価格:6万円→転売価格:→200万円 •指定席S2枚連番 正規価格:6万4000円→転売価格:160万円 •指定席S1塁側 正規価格:3万2000円→転売価格:38万円 •指定席B2枚連番 正規価格:3万2000円→転売価格:28万円 •パノラマシート1塁側 正規価格:8000円→転売価格:25万8000円 •指定席C1塁側 正規価格:7000円→転売価格:20万円 【スポーツジャーナリスト・青池奈津子氏】 ロサンゼルスを拠点にMLB現地取材歴18年。元CBCアナウンサーの経歴を生かし、テレビ、新聞、雑誌、数多くの媒体で活躍する 【フリーライター・奥窪優木氏】 1980年愛媛県生まれ。上智大学卒。ニューヨーク市立大学中退。国内外の社会事情を幅広く取材。著書に『転売ヤー 闇の経済学』(新潮社)ほか 【経済学者・依田高典氏】 京都大学大学院経済学研究科教授。専門は人間の経済心理の限定合理性に着目する行動経済学。近著に『データサイエンスの経済学』(岩波書店) 取材・文/週刊SPA!編集部
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