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なぜカラオケで「怪獣の花唄」「ドライフラワー」「マリーゴールド」が人気なのか…実は定番曲には共通した“要素”があった

②キャッチーでクセになるフレーズの繰り返し

次に、広くあてはまるのは、一度聴いたら頭に残るようなキャッチーなメロディラインを持っていること。また、リフレインも効果的に使われています。 「Bling-Bang-Bang-Born」 はサビのリズムとメロディが独特で、一度聴いたら忘れにくい楽曲。「アイドル」 はテンポが速く、メロディにクセがあり、「誰もが目を奪われてく 君は完璧で究極のアイドル」というサビは特に一緒に口ずさみたくなります。「ケセラセラ」 は「ケッセッラ〜セラ〜」と明るく爽快なメロディが何度も繰り返されていますよね。

③日本人の心に響く「切ないコード進行」

そして、コード進行にも注目したいところ。 日本の楽曲には、マイナーコードを使用した哀愁漂うメロディが好まれる傾向があります。カラオケランキングTOP10に入っている曲をもう一度見直してみてください。 感傷的な雰囲気を持つものが多くないでしょうか。実は、これは偶然ではありません。 「ドライフラワー」 は切ないメロディラインとコード進行が特徴で、感情を込めて歌いやすくなっており、「サウダージ」 は郷愁を感じさせるコード進行で、心に響くメロディが魅力です。「晩餐歌」 は独特な雰囲気を持ち、切なくも印象的なメロディになっています。 いずれも哀愁漂うコード進行という共通点があるのです。
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リズムの特徴と盛り上がり
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音楽ライター、クラシカル・クロスオーバー歌手。長年混声合唱団に所属し、様々なソリストに選ばれる。普段はライブやコンサート、モデルをメインに活動する。2022年、テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」のエンディングテーマ「太陽になる」をリリース
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