仕事

新入社員が歓迎会に向かう途中で「やっぱり帰ります」すぐに辞めた新入社員の呆れた言動

会社の規定に納得せず、総務にクレーム

新入社員 それから時が過ぎ、真田さんが現場監督として働いていたタイミングで再び異様な雰囲気の新入社員と遭遇したという。 「半導体ブームで会社は忙しくなり、久しぶりに大量の新入社員が採用されました。そのころのわたしは全体の指導をする立場で、あるとき、県外での研修のため、彼らの出張手続きの手伝いをしていました」  会社の規定では、出張費は事後清算だったが、新入社員のBさんが「なぜ事前にお金がもらえないのか」と食い下がった。 「確かに新入社員のころは給料も少なく、1万円程度の出張費といえども厳しいことは理解できますが、処理の都合上それはできないと伝えました」  だが、真田さんがいくら説明しても納得せず、総務にまでクレームを入れる始末だった。 「結局、総務からも断られたようで、ぶつぶつと独り言のように文句を言っていました」

自己中心的な態度が招いた結末

 その後も、Bさんの身勝手な行動は続いた。 「先輩が残業して頑張っているなか、定時を過ぎると不機嫌そうに『帰っていいですか?』と言って本当に帰ったり、急遽欠員が出たときのフォローをお願いされたときも『オンラインゲームの約束があるので』と断ったり、とにかく自己中心的でまわりに気をつかわせていました」  周囲の反応としては、当初は半ば笑い話で済んでいたが、現場に余裕がなくなるにつれて、いよいよ事態は深刻化。飲み会の場で、ある先輩から叱責を受けた。 「注意を受けてしばらくは気を付けているものの、すぐに元通りになってしまい、改善が見られませんでした」  こうして職場での人間関係は絶望的になってしまった。そして、Bさんは1年たらずで退職。 「今でも、どのように接するのが正解だったのかわからないままです」 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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