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「14試合26得点」で最下位も…中日・井上監督の「隠れたファインプレー」とは。DH導入でセの貧打は救える?

苦戦する藤川監督の継投策

八木:ところで同じ1年目の藤川球児監督はどう?継投で苦戦しているイメージだけど。 上村:苦労というか……ゲラの乱調は痛いですよね。去年の防御率が1.55なのでちょっと信頼しすぎたのかなと。逆に登板過多を心配してか、桐敷(拓馬)をあまり使っていないんですよね。 八木:去年は70試合に投げているからね。それにしても「魔の6回」と言われるほど6回の失点が多い。監督の心理として、先発投手には6回まで頑張ってもらって、残り3イニングをリリーフでという気持ちがあるはず。そこで交代のタイミングがワンテンポ遅れているのかな。 上村:今季も「投高打低」。1点の重みが違いますから、一つの継投ミスが勝敗を大きく左右します。

セ・リーグにDHは必要か?

八木:「投高打低」といえば、来春から東京六大学野球もついにDH制を導入するとか。もうセ・リーグもDH制にすべきじゃない? 上村:完全に同意します。交流戦が始まってパ・リーグが圧倒していた頃から言われていますが、ずっとDH制導入には賛成派です。 八木:投手は打席や塁上でケガのリスクもあるし、打席の隅っこに立って三球三振は見たくないよ。セ・リーグの心理戦というか、監督同士の駆け引きが昔から好きで反対派だったけど、そろそろ導入してもいいと思う。 上村:打てる投手がいるなら、日本ハムみたいにどんどん二刀流にチャレンジさせればいいんですよ。むしろDHは2つくらい枠があってもいいんじゃないかと。 八木:DHが2人!? 上村:たとえば守備だけは自信がある選手のところに2つ目のDHを置くとかですね。さすがにプロ野球では無理でしょうけど、少年野球とかならあってもいいかなと。 八木:なるほど、斬新なアイデアだね。確かに打撃専念のDHがあるなら、守備専念の選手がいてもいいかも。 文/八木遊 【上村祐作】 1980年生まれ。鹿児島出身。上京後、複数のスポーツ系アルバイトを経験したのち、野球専門誌で編集者兼アナリストとして従事。2013年から独立し、選手の技術本制作やウェブ媒体の執筆に携わる。可能な範囲で現場取材も行い、春季キャンプ期間の2月はほぼ沖縄にいる。
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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