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70歳の金萬福が振り返る、30年前のブレイク期。『浅ヤン』に命がけ「死んじゃうと思ったけど、やりたかった」

命をかけてでも『浅ヤン』のロケをやりたかった

――新横浜プリンスホテルの料理長という役職にいた金さんが、番組ではありえないほど過激な企画ばかりやらされました。今から振り返って、「こんなことをやらせやがって」と思うことはないですか? 金:そのときはディレクターとか作家が「金さん、今度こういう撮影あるけど、とうですか?」って、聞いてくるんです。僕は「あ、いいねえ。なんでもやるから」と言ってた。僕も「あ、これはやりたいな」「おもしろいな」という気持ち。大変だけど、命をかけてでもやりたいという気持ちがありました。 ――命をかけてでも! 金:うん、そのときはね。30代後半で、まだ若かったから。 ――だって、料理人なのに初登場シーンがたいまつの火を吹く姿でしたからね(笑)。 金:ガソリンを口に入れて、火を持って吹く。あれ、危ないですよぉ。すっごい危なかった。僕、やったことないから。 ――火吹きはぶっつけ本番だった(笑)。 金:そう。連続で吹いて吹いて、5回くらい! 後からみんなが「やめたほうがいいって、絶対! 危ないよ」って言ってきて。向かい風だったら、火がこっち来るかもしれないじゃん。「燃えちゃうよー」って言われたけど。 オープニングの撮影は30分かかっちゃうんですよ。口にガソリンがいっぱい入ったまま、30分間そのままいるって大変じゃないですか。気持ち悪くて、あのときは吐いちゃった。30分できないね。少し、喉に入ったですよ。大変! その後、2日間ずーっと口の中がカソリンのにおいが残ってた。あのにおい、めっちゃめちゃ強い。消えないよ。

ジャッキー・チェンと「同じことをやったらおもしろいかな」

――なんで、プリンスホテルの料理長がそんなことをやってるのか? というのがおもしろいですね(笑)。それ以降、『浅ヤン』における金さんの出番はドンドン増えていきました。キャラがおもしろいのはもちろん、金さんに体力があったことが重宝される理由だったと聞いたことがあります。 金:あのときは体力あるよ。逆に、周さんたちはできないじゃないですか? ――周さん、体がヒョロヒョロですからね(笑)。 金:僕、運動大好きだから。もともと、スポーツ系だから。 ――ジャッキー・チェンみたいなことをいっぱいやってましたよね。 金:やってました、同じこと。高須さんが「これをやりたい」ってジャッキーがやってたことを絵コンテで描いて、「金さん、できますか?」「OK、OK。やります!」って。僕、もともとジャッキーの映画を見てるから「同じことをやったらおもしろいかな」って、やってみたい気持ちもあるですよ。 ――ロープで木に逆さ吊りになって、逆さまになったままキャベツの千切りをしてましたね(笑)。 金:あれ、大変ですよ。ずっと揺れてるじゃないですか? 浅草キッドもわざと揺らして、本当に危ないですよ(笑)。
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「もう1回、浅ヤンをやろう」の呼びかけに「絶対、いや!」
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1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。

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