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呂布カルマ、万博批判に「誰が得すんの」発言で“ラッパーなのに体制側”と物議…炎上した本当の理由

度を越した批判に見え隠れする大衆心理

 しかしながら、SNSは思い込みの激しいメディアです。ひとたびカルマ氏が吉村知事と対談していたとわかると、点と点がガッツリと結びついてしまう。“呂布は利権サイドだから、こんなことを言うのだ”と。  確かに、カルマ氏が吉村知事と対談していたことは事実だし、好意的な発言や態度を示していたのも事実です。でも、それぐらいはその場のノリで社交辞令でやるだろうと考えるのが、普通の感性なのではないでしょうか。その言動をもって、カルマ氏が日本維新の会、ならびに大阪万博の濃密な利権関係者だと断罪し、そしてそのことが正しいと信じて疑わない光景は異様に映ります。  もっとも、呂布カルマ氏が全く利権に絡んでいないという確証もありません。しかし、だったからといって、それが何なのでしょうか?  かつて、名コラムニストの山本夏彦(1915-2002)が、権力の腐敗を非難する人ほど、自分がその立場に置かれたら同じことをする、と書いていました。  今回の呂布カルマ氏への度を越した批判には、そんな大衆心理も見え隠れしているのだと感じました。 文/石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。X: @TakayukiIshigu4
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