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今季の大谷翔平「5つの変化」が“成績伸び悩み”の要因か…「右方向への打球が急増」「打撃妨害ゼロ」が意味するものは

“ミートポイント”は昨季比で7センチ以上の変化

 さらに大谷の“ミートポイント”にも変化があった。ミートポイントとは、バットがボールをコンタクトした位置を指す。昨季は大谷の平均ミートポイントが、ホームベースの投手側から2.4インチ(約6.1センチ)捕手側に寄った位置だった。  しかし、今季は一転、ミートポイントが2.9インチ(約7.4センチ)も投手側に移動。その地点はホームベース上ではなく、ホームベースから0.5インチ(約1.3センチ)投手側に寄った地点である。  つまり、今季の大谷は昨季比で7センチ以上も投手側でボールをさばいているということだ。断っておくが、ミートポイントの位置は良し悪しではなく、あくまでもその打者の特徴を示しており、大谷の変化が一概に悪いというわけではない。

「センターからレフト方向への打球」が増えれば…

 昨季の大谷は差し込まれることを覚悟して投球をギリギリまで見極め、より捕手寄りでボールをさばいていた。並みの打者なら、振り遅れて空振りか、バットにボールを当てたとしてもどん詰まりがほとんどだろう。  しかし、大谷はメジャーでも屈指のスイングスピードとパワーの持ち主。たとえ差し込まれても本塁打にする技術も持ち合わせている。また、このミートポイントがセンターからレフト方向の打球の多さにもつながっていた。昨季まで大谷の打撃妨害が多かったのも、ギリギリまで投球を見極めていたことが大きいのではないだろうか。  今季の大谷は長尺バットを使い始めたことで、より早く、より前でボールをさばきたいという意識が働いている可能性がある。言い換えれば、新たなバットに適応している過程の途中ということだ。  今後、センターからレフト方向への打球が増えるようになればいよいよ本領発揮といえるかもしれない。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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