更新日:2025年05月27日 18:19
恋愛・結婚

「負けっぱなしじゃないですか」突如、子どもと引き離された40代男性の悲痛。親権は妻、養育費も支払い“月1回の面会”も断固拒否され

「なるべく穏便に済ませたかった」というものの…

筆者が「どこかに通報したんですか?」と聞くと、健太さんは首を横に振ります。例えば、警察署に「子どもが連れ去られたんです!」と通報したり、小学校に「どこに転校したんですか?」と確認したり、弁護士に「子どもを連れ戻してください」と依頼したり……打つ手は多々あったはずです。しかし、「まだ離婚するって決まったわけじゃありません。途中で頭を冷やす可能性だってありますよね! そうなったときに戻ってきやすいよう、なるべく穏便に済ませたかったので」と健太さんは回顧します。 別居中の面会状況が離婚後も引き継がれることが多々。具体的には別居中に子どもと面会できていれば、離婚後もそのまま面会できる可能性があります。一方、別居中に面会できていない場合はどうでしょうか? 仮に離婚後から面会を開始すると、離婚前までは面会していなかったので、その分だけ子どもの負担が増えます。その結果として面会の後に子どもが混乱し、体調を崩すことにつながる傾向があります。そうなったら子ども自身が「もう会いたくない」と言うことにつながります。妻はそれを理由に二回目の面会を断ってきます。 そもそも別居中、面会していないと子どもは妻の言葉しか聞きません。妻は子どもに対して夫の悪口や不満、愚痴などを吹き込み放題。それが嘘だと訂正する人がいません。そのため、子どもは夫のことが嫌いになり、いざ離婚が成立し、面会を求めても、子どもが嫌がるので面会できない状態になっているのです。

「やったもの勝ち」がまかり通る

そこで「今後についてですが、何を優先しますか?」と促しました。具体的には離婚の可否、親権の所在、養育費の金額、面会の条件ですが、健太さんは「もちろん、離婚したくないですし、親権だって渡したくないですよ。どうしても離婚するって言うなら養育費なんて払いたくなし、何より早く息子や娘と会わせてほしいんです!」と希望を並べます。 まず第一に離婚の可否ですが、前述の通り、妻の気持ちは堅そうです。そのため、健太さんが離婚を拒んでも、自宅に戻ってくることはなく、このまま別居が続きます。離婚と別居の違いは戸籍だけです。離れ離れに暮らし、ほとんど連絡をとらず、お金だけ支払うという意味では離婚と別居は同じです。違うのは同じ戸籍に入っているかどうか。 別居の場合、妻にずっと「離婚してほしい」と言われ続けますが、戸籍を守るためだけに「嫌だ」と言い続けることができるでしょうか? 妻からの離婚要求はもちろん、離婚に応じれば終わるので、最終的には応じるしかありません。健太さんは「僕は何も悪くないのに、どうしてですか?」と食って掛かりますが、妻が子どもを連れて出て行ったのは問題なのですが、それでも離婚は不可避です。 第二の親権の所在ですが、今回の場合、子どもの年齢はまだ9歳と6歳。まだ母親が必要な年頃なので離婚する際、妻の方が圧倒的有利です。そのことは冒頭の統計(父親が親権を獲得したのは全体の8%)に現れています。妻は健太さんの同意なく子どもを連れ、家を出て行きました。にもかかわらず、子どもの親権を獲得できる可能性が高いのは不条理と言えば不条理です。なぜなら、「やったもの勝ち」がまかり通るからです。 しかし、筆者が知る限り、健太さんと同じ状況で、それでも夫が親権を手に入れることができたケースは、妻は男を作り、子どもは邪魔になったパターンしかありません。妻が子どもを捨てるまで待ち続ける……子どものことを案じる健太さんがそのことを期待するのは酷です。つまり、健太さんが子どもを引き取る未来は期待薄だと言わざるを得ません。
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“負けっぱなし”の状況に納得がいかない
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1980年生まれ。国学院大学卒。行政書士・FP。男の離婚に特化し開業。6年目で相談7千件、「離婚サポートnet」会員は6千人を突破。「ノンストップ」(フジテレビ)、「ホンマでっかTV」(フジテレビ)、「市民のミカタ」などに出演。著書は「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷)など11冊。X:@yukihiko55 ブログ:法律でメシを食う若造のブログ Facebook:yukihiko.tsuyuki
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