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バカリズム脚本『ホットスポット』で大行列の富士吉田。“ドラマ聖地化”の舞台裏で起きていること

撮影中にファンが押し寄せる迷惑行為も……

撮影現場

※画像はイメージです。以下同

聖地化がロケ地や自治体から受け入れられていることを認めつつも、A氏はこう続ける。 「もちろん、マイナスもあります。『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では撮影中にロケ地周辺にファンが押し寄せて、公式サイトで注意喚起が促されたことがあった。ファンが近隣の道路や民家の前を塞いでしまう事態になっていたそうです。 ドラマはオンエア中に中盤話以降の撮影をするケースがほとんど。なので聖地巡礼をされると、撮影の邪魔や近隣トラブルになるケースが多々ある。 以前は、実在のロケ地や地名を伏せていればそういったトラブルは少なかったのですが、最近はSNSで『××でロケをしている』『二人が出会ったカフェは×××』といった特定コメントが後を絶たず、撮影に苦労していますね」

集客効果が見られず、ロケ地から恨み節

ドラマ制作会社に勤務する40代女性プロデューサーのB氏にも話を聞いた。彼女は、聖地化を狙ったドラマに乗り気ではないようだ。 「『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』(ともにTBS系)のヒットによって、各局で地域にスポットを当てるドラマを作る流れがあったのですが、どれも視聴率が振るわずヒット作にならないことが続きました。 自治体の方々はすごく好意的に協力してくれたのですが、撮影後に『数日間店を貸し切ったのに、集客効果がなかった』『今度撮影があっても断る』といった厳しい言葉をもらいました。 我々としても生半可な気持ちでは作っていなかったのですが、結果がすべて。申し訳ない気持ちでいっぱいになりましたね……」
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聖地を登場させるために脚本を改変するハメに
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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