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ショップで「ハズレをひかない靴選び」の絶対原則。ニューバランス神話にも“思わぬ落とし穴”が

その“Nマーク”、本当に歩ける? ニューバランス神話に潜む落とし穴

大人が選ぶべき靴として必ず名前が挙がるのがアディダスの「スタンスミス」。しかし長時間歩くにはまったく向いていません。これも底の裏から見ると一目瞭然で走ることが目的のニューバランスのクラシックモデルと比べてみましょう。
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写真は公式HPより

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写真は公式HPより

白がスタンスミス、黒がニューバランス「996」です。比べると明らかにスタンスミスの底はフラットなっているのに対し、ニューバランスは「指の付け根のラインで曲げる」ことを意識したスリットが入っていて、より歩きやすいのは一目瞭然です。スタンスミスはテニス用なので、直線運動よりも前後左右にどこにでも反応できるような設計になっています。また、ネンザを防ぐための硬質ゴムで、ブレーキを利かせることに特化した模様が入っています。波のようなラインも、くるっとターンしやすくするためです。
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写真は公式HPより

かといって、ニューバランスならすべて歩きやすいというわけでもありません。実は名作「T500」も、スタンスミス同様にテニスシューズです。
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写真は公式HPより

裏面をみればスタンスミスとよく似ていることがわかります。前に進むというよりブレーキのかけやすい模様、ターンしやすい丸模様も同じ。つまり、この靴も上っ面を見れば、ニューバランスだから歩きやすいに違いないと勘違いする人が多いのです。事実、筆者の身内にも、足のケガのリハビリでこのモデルで頑張ってウォーキングし続けた結果、つまづいてこけやすくなったケースがあります。「996」に買い替えた瞬間からガンガン歩けるようになったのですが、用途を間違えると逆効果ということがあるのです。 シューフィッターの立場からすると、革靴もスニーカーも、あまりに大雑把なくくりだと考えています。ショップも売れてなんぼの世界なので、その場で履き心地が良く、見栄えのする靴を売りたがります。店頭で迷ったら、ぜひ靴をひっくり返してみてください。歩きやすさ・長持ちをする靴を選ぶには、靴の「裏」に答えがあります。
イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます『シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ』。著書『予約の取れないシューフィッターが教える正しい靴の選びかた

予約の取れないシューフィッターが教える正しい靴の選びかた 予約の取れないシューフィッターが教える正しい靴の選びかた』(扶桑社)

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