更新日:2025年08月26日 19:02
ライフ

「お父さんが4人いた」全身刺青の35歳女性「1人目は本当の父親で、2人目が再婚相手。3人目は親友の…」“特殊な家庭環境”を独白

4人目のお父さんには、失踪癖があり…

――蒼井さんの学生生活も壮絶ですが、その後のお母様の恋がハッピーエンドなのかも気になります。 蒼井エレナ:4人目のお父さんとは比較的長く一緒にいましたね。10年近く一緒にいて、別れたのではないでしょうか。ひと目見てわかる“悪い人”で、でも私はなんとなくその雰囲気が嫌いではありませんでした。決別したのは、彼が定期的に失踪する人だったからです。離婚するまで気づかなかったのですが、彼は覚醒剤をやっていた影響で、いろんなことがうまく行かず、どうでもよくなって失踪していたらしいのです。だから、後から人づてに覚醒剤のことを聞いて、私も母も心底驚きました。かなりいろんな迷惑を被ったものの、今でも嫌いにはなれない人ですね。離婚してからも、私は一緒に暮らしていたくらいです。

母の気持ちがわかるようになった

――お母様が選ぶ人は、いわゆる家庭を築くのに向いていないように感じられるのですが、蒼井さんは子どもとしてどんな気持ちで見ていたのでしょうか。 蒼井エレナ:女性としての幸せを求めてはうまくいかないのを繰り返した母は、あるとき豹変してしまいました。「あんたなんか産まなきゃよかった」「あんたのせいでこうなった」と、私を攻撃的な言葉で責め立てて、以前の母ではないように感じ、悲しかったです。  でも最近、何となく母の気持ちがわかるようになりました。実は3人目のお父さんと母は、別れてからもきっぱり縁が切れることがなかったんです。その3人目のお父さんが末期がんであることがわかり、母と一緒に会いに行こうか相談していた矢先、訃報が届きました。共通の知り合いによると、3人目のお父さんはすでに新しい奥さんがいたけれども、心の底から母のことを愛していたらしいんです。母もまた、そうだったのではないかと思います。母になっても誰かの愛情に支えられて生きていく、そんな生き方もきれいだなと今は思います。
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辛かった「親友の自死」
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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